ご挨拶
第41回日本川崎病学会
会頭 鮎澤 衛
日本大学医学部小児科
長引く新型コロナウイルスの影響により、第41回日本川崎病学会の開催について、大変決断が遅くなり、皆様にご迷惑をおかけしておりましたが、直前の第13回国際川崎病シンポジウムとは別に、11月下旬に開催させていただくことといたしました。
国際シンポジウムに外国の先生方をお招きすることができなかった分、できれば、一部の先生だけでも国内では集まっていただき、Web配信も可能なHybrid方式での開催を考えています。Webで参加される先生方が、平日の診療業務を気にせず参加できるよう、土日の開催とさせていただきました。
昨年は、川崎富作先生のご逝去に、会員の皆様も力を落とされたことと思います。さらに後を追うように、川崎病の子供を持つ親の会の代表であった、浅井満様も旅立たれました。いっぽう6年間にわたり会長、副会長として本学会を牽引された、高橋啓先生、鈴木啓之先生が、それぞれ任期満了で御勇退されました。新会長に三谷義英先生が就任され、さらに新たな時代が始まるところであります。
川崎病の研究は、今、これまでの偉大な足跡を「継承」し、次世代に繋げていく時がきたと思われます。これからは、国内の連携を整え、厚労省班会議、日本小児科学会、日本小児循環器学会、小児リウマチ学会、小児感染症学会、さらには、全国の川崎病に関する各地方会など、関連する多くの学会と手を携えて、新しい観点から原因の究明と予防手段の確立を目指して、Kawasaki Disease after Kawasaki の時代が始まっていくことが必須と考えています。
この総会・学術集会が、それらの課題を解決し、川崎先生、浅井さん、多くの先輩方に報告するための第一歩となるよう、皆様の研究成果を集結していただけるようお願いいたします。