第54回日本関節病学会
会長 稲葉 裕
(横浜市立大学整形外科 教授)

このたび、第54回日本関節病学会を2026年7月3日(金)・4日(土)の2日間、パシフィコ横浜にて開催させていただく運びとなりました。本学会を、伝統と未来志向が共存する港町・横浜にて主催できることを、心より光栄に存じます。
本学会は1973年に「リウマチ外科研究会」として発足し、1981年に「日本リウマチ・関節外科学会」として学会化、2007年より「日本関節病学会」として現在に至っています。関節リウマチや変形性関節症をはじめとする関節疾患の基礎から臨床、保存療法から手術、さらには再生医療やリハビリテーションまで、幅広い領域を対象としながら、整形外科を中心とした関節医療の発展に貢献してまいりました。現在、本学会では、日々の診療で直面する課題に即した活発な情報交換が行われています。関節温存や人工関節手術の進化、関節疾患の治療指針など、臨床現場に直結した知見が交わされることが本学会の大きな特長であり、近年では看護師、リハビリスタッフも参加していただき、チーム医療の視点からの広がりも感じられるようになってきました。
第54回大会では、学会のテーマを「デジタル時代の関節病学: New Approaches to Joint Diseases in the Digital Era」としました。ロボット手術支援、術前シミュレーション、ナビゲーション、AIによる診断支援、ビッグデータ解析、さらにはメタバースやデジタルツインといった最先端技術が、今や関節外科にも現実的に導入される段階に入っています。これらを臨床の中でどう活用し、どのように患者に還元していくのかを、多角的に議論できる場を目指します。教育講演、シンポジウム、パネルディスカッションなど、多彩なプログラムを準備しておりますので、ぜひ多くの先生方にご参加いただき、日々の診療に活きる学びと、将来を見据えた刺激ある交流の場となりますことを願っております。
会場となるパシフィコ横浜は、みなとみらいの中心に位置し、交通アクセスにも優れ、快適な学術環境を提供いたします。歴史ある港町として、異国情緒と先進性を併せ持つ横浜は、開かれた思考と新しい挑戦を後押しする街でもあります。学会後には海辺の散策や歴史的建築、豊かな食文化などもぜひお楽しみください。横浜の地で皆様とお会いできるのを心より楽しみにしております。
2025年7月吉日
