日本蛍光ガイド手術研究会第3回学術集会
当番世話人 吉田 昌
(国際医療福祉大学病院 消化器・一般外科)
2020年10月16日(金)・17日(土)、東京ガーデンテラス 紀尾井カンファレンスにおいて予定されていた、日本蛍光ガイド手術研究会第3回学術集会は、COVID-19の影響により、2020年10月16日(金)・17日(土)にWeb上での開催とすることといたしました。本会は、2018年4月7日に設立され、第1回学術集会は東京大学の石沢武彰当番世話人のもとに開かれました。第2回学術集会は2019年5月25日に、京都大学の戸井雅和当番世話人のもと、「蛍光ガイド手術の進化と今後の展望」をテーマに開催されました。今回、第3回学術集会のテーマを“BEYOND BORDERS”としました。研究・開発活動には、多くの目に見えない“BORDERS”があります。診療科、基礎と臨床、国境などです。学閥を挙げる人もいるかもしれません。本会がそのような全ての“BORDERS”を越えて進んで行く覚悟を表したものです。本研究会は乳腺外科・肝胆膵外科・消化管外科・産婦人科・形成外科・心臓血管外科・呼吸器外科・泌尿器科・脳神経外科・小児外科・耳鼻咽喉科、基礎医学教室の専門家がweb上に集まり、新規プローブ・機器の開発や、日常診療まで幅広く話し合える最大の機会となり、「今のすべて」を把握して未来へ発展する会となることを目標としています。蛍光ガイド手術の発展の歴史は、異なる診療科・専門臓器間での情報交換が鍵となって、多くの“BORDERS”の間にある扉を開いて作られました。今回の「ミニシンポジウム」は、対象臓器や異なる専門家がともにディスカッションする、本会ならではの組み合わせを取り入れました。また、蛍光ガイド手術は日本からの研究が火付け役となり、急速に世界に広がりつつあります。本学術集会でも文字通り国境を越え、米国・ヨーロッパ・アジア7か国のリーダーと情報を共有し、人的交流を広げる予定でありました。延期にあたり、一部海外招待者は抄録のみの参加となりますが、可及的にon line remote sessionの形でbordersを越えたdiscussionを予定しております。
蛍光ガイド手術に関する演題、将来的には蛍光ガイド手術に応用可能な他分野の演題など、幅広い分野の発表を楽しみにいたしております。