第18回日本高齢者腎不全研究会

当番幹事挨拶

当番幹事 中西健 第18回日本高齢者腎不全研究会
当番幹事:中西 健
(特定医療法人五仁会 住吉川病院 名誉院長)

この度、第18回日本高齢者腎不全研究会を2020年7月11日~7月12日にかけて神戸国際会議場・ポートピアホテル(神戸市)に於いて開催いたします。

日本は、諸外国に例をみないスピードで高齢化が進行しています。腎透析領域におきましても、末期腎不全に伴う透析導入患者および維持透析患者の高齢化が徐々に進んでおり、治療に対する患者の受け止め方・医療者側の患者の生活行動への対応・社会における透析医療環境を取り巻く医療経済状態などが大きく変化してきております。今後も持続可能でかつ良質の腎不全治療が提供していけるように、根本から見直す時期が来ております。

末期腎不全の状態は、加齢状態によるフレイル、サルコペニア、低栄養、神経疾患、心血管疾患、血液疾患の状態を修飾・増悪させることになり、患者は肉体的障害のみならず精神・認知障害も伴うことが多いため、医師による治療だけではとても治癒回復または軽快させることができません。今回のテーマを「腎生120年時代に~先筋自尊~」としました。明るく過ごして笑い、一歩でも歩いて体力を向上し、一口でも食事をとって栄養状態を改善させることにより少しずつでも若返りを図り人生を歩んでいただきたいとの意味です。医師と看護師・臨床工学技士・理学療法士・作業療法士・栄養士・ソーシャルワーカーなどの多職種のスタッフが患者を囲んで、個々の患者が持つそれぞれの合併症を軽減させ、前向きに生活できるように肉体的・精神的な自立と、意欲をもって食事をとれるような健康状態に導いていけるようなトータルケアを包括する研究会を目指しております。

第18回日本高齢者腎不全研究会を会員の皆様にとって実りある有意義な会になりますよう準備しているところでございますので、大会の成功に向けて皆様方の御指導、御支援の程をよろしくお願い申し上げます。

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