
第30回日本透析アクセス医学会学術集会・総会
会長 中倉 兵庫
(北辰会 天の川病院 院長)
この度、第30回日本透析アクセス医学会学術集会・総会を2026年10月3日(土)、4日(日)の2日間に渡り、大阪府大阪市の大阪国際会議場にて開催させていただくことになり、ご挨拶申しあげます。
日本透析アクセス医学会(JSDA)は設立後、継続してアクセス作製や修復、管理などの技術の標準化・普及を目的として・実技研修会をプログラムに組み入れ、若手医療者の教育にも取り組んできました。そして今回、本大会は30回という節目を迎えることから、さらなる飛躍すべく幅広い内容を予定しています。
本学術集会のテーマを「ハーモニー、そして共創」とさせて頂きました。
ハーモニーという言葉は、「調和」「一致」「合致」などの意味がありますが、学会のテーマとして「ハーモニー」は、2012年2月1~3日に軽井沢で開催されました第45回日本臨床腎移植学会で用いられています。この学会の会長であり私のかけがえのない恩師である東京女子医科大学腎臓小児科の服部元史名誉教授が、多職種がともに協調し「無限の優しさと広がり」をもって医療に臨むという思いをこめて学会のテーマにされていました。私もぜひ同じ思いでこのテーマにと考えていたのですが、私を小児腎臓病の道に導いていただいた大師匠である大阪医科薬科大学小児科の芦田明教授に同じでは駄目だ、さらに発展しないと、とご指導をいただき、共創というテーマを加えさせていただきました。
私はもともと小児科で腎臓を専門にしていましたが、現在は成人の腎不全医療を中心に携わっています。小児と成人分野をどちらも経験して改めて感じることですが、子供から大人は連続しているようでその医療は継続性があまりありません。本大会では、透析に関わるアクセスの発展に繋がる内容に加え、小児と成人の橋渡しになるよう小児、成人それぞれの診療に関わるスタッフが一同に会して協調し、新しい医療を創り上げる足掛かりになれば考えています。さらに医療の外に目を向けますと、世界には様々な分野で技術が発展し想像を越える素晴らしいものがたくさんあります。私たち医療人は医学だけに目を向けがちですが、医療の外にある技術を取り入れることでさらによい医療につながると感じています。今までの医療関係の企業だけではなく、違う職種の企業も参加して頂く予定です。今回のテーマには本来つながることのなかった分野が出会うことで協調、すなわちハーモニーすることで思いもよらない発展をなしとげ、素晴らしいものをともに創り上げるという願いを込めています。
暑い夏も過ぎ、秋を感じる大阪の地に、前年の2025年開催の大阪万博に負けないくらいのたくさんの方々の参加をお待ちしております。皆様の多くのアイデアを実現化し、様々な分野と共創することで、患者様にとってよりよい医療を創り出すよう、よりよいハーモニーが奏でられればと思います。

