日本集中治療医学会 JSAO2025 第63回日本人工臓器学会大会 The 63rd Annual Meeting of the Japanese Society for Artificial Organs / IFAO2025 The meeting of International Federation for Artificial Organs 2025 日本集中治療医学会 JSAO2025 第63回日本人工臓器学会大会 The 63rd Annual Meeting of the Japanese Society for Artificial Organs / IFAO2025 The meeting of International Federation for Artificial Organs 2025

大会長挨拶

JSAO2025(第63回日本人工臓器学会大会)
大会長 西中 知博
(国立循環器病研究センター 人工臓器部)

このたび、第63回日本人工臓器学会大会の大会長を拝命し、2025年11月19日(水)~22日(土)の日程にて、グランドニッコー東京ベイ舞浜(千葉県浦安市)に於いて、第63回日本人工臓器学会大会を開催させていただくことになりました。長い歴史と今日に引き継がれてきている様々な重要使命を担う日本人工臓器学会の2025年の学会大会を開催する機会をいただきましたことは大変光栄に存じます。

東京大学医学部附属病院心臓外科 小野稔教授が大会長をご担当されるThe meeting of International Federation for Artificial Organs 2025(IFAO2025)との合同開催をさせていただくこととなり、国際的な交流が期待される学会大会になります。

日本人工臓器学会は1957年設立の人工内臓研究会を経て、1962年に日本人工臓器学会として設立され、今日まで歴史を刻み、2025年に第63回の学会大会を迎えることとなりました。人工臓器研究開発はこれまで目覚ましい発展を遂げ、様々な領域の人工臓器医療に於いて重要な貢献を実現してきました。一方で、現状の人工臓器医療では未だ救命できない病態、臨床成績の改善が必要な領域、新しい展開が期待される領域などが数多く存在し、その研究開発の発展が希求されているという状況にあります。臨床現場で人工臓器医療として成立するためには、基礎科学技術、応用科学技術、非臨床試験、臨床試験、臨床実践といったプロセスを一歩ずつ確実に積み上げる必要があり、そのどのプロセスも欠くことのできないとともに、様々な方々の誠心誠意の貢献が必要不可欠であります。産官学連携、医工連携などの様々な協力体制の構築の重要性が益々拡大しています。日本人工臓器学会はこれらの科学技術と臨床現場における進歩、各種協力体制の整備などに多大なる貢献をしてきておりますが、今後さらにその貢献を未来へとつなぐ一つの起点となる学会大会とできたらと考えております。大会テーマは「Well-being for All~みんなの健康と幸福のために」といたしました。「みんなの健康と幸福」の実現を目指すことは大変困難ではありますが医療の究極のテーマであります。また、研究開発者、医療者の皆様が健康と幸福を実現しながら人工臓器の発展に貢献することができるような環境を整備したいという希望も込めて本テーマといたしました。

日本全国、そして世界から多くの方々が大会テーマ「Well-being for All~みんなの健康と幸福のために」の実現への一歩のために集い、歴史に感謝し、未来への発展に向けた起点となる日本人工臓器学会大会を実現したいと存じます。皆様のご参加とご貢献を深くお願い申し上げます。

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