第74回日本アレルギー学会学術大会
会長 後藤 穣
日本医科大学耳鼻咽喉科学教室
2025年10月24日(金)~26日(日)の3日間、「Unity2.0 Collaborative Allergy Practiceの実現、次世代へ」のテーマのもと第74回日本アレルギー学会学術大会を東京国際フォーラムにて開催させて頂きます、日本医科大学の後藤穣です。日本医科大学と日本アレルギー学会の関りは古く、1952年に行われた第1回日本アレルギー学会は本学中村敬三教授が大会長を務められました。その後も第16回(真柄正直教授)、30回(木村義民教授)、39回(奥田稔教授)、63回(大久保公裕教授)と本学教員が大会長を歴任しています。耳鼻咽喉科学教室にとっても奥田名誉教授、大久保教授に続き3人目の大会長という重責を今回拝命することになりました。これもひとえに会員の先生方のご支援・ご協力の賜物だと考えています。この場をお借りして心から御礼申し上げます。
大会テーマにはいろいろな意味を込めています。Unityとは一致団結,協同,結束という意味です。これは第63回のテーマにも使用しましたが、さらにバージョンアップするという意味で「Unity 2.0」と表しました。アレルギー学会は臨床5診療科と基礎の集合体です。これらの団結、協同、結束は学会運営にとって不可欠な要素です。
Total Allergistの概念を実現するためには従来の枠組みを超えた活動に大きな意義があります。アレルギー診療においては服薬指導やアドヒアランス向上を図るために医師以外のスタッフの協力が必須であり、多職種連携やチーム医療の重要性がいっそう高まっています。Collaborative Allergy PracticeはCollaborative Practice(the practice of forming partnerships to accomplish care for patients)からヒントを得て、パートナシップを重視したアレルギー診療を実現するという意味を込めています。さらには、将来の学術大会の在り方を見据えると次世代の会員の活躍の場をより多く提供しなければなりません。若い会員に参加を促すような企画や機会を多く作ることも今回の目標のひとつとして準備しています。
第74回大会は現地開催およびオンデマンド配信を実施し、特別講演、招請講演、教育講演、シンポジウム、国際交流プログラム、JSA-JSI Joint Session、一般演題、English Session、働き方改革推進委員会企画、若手参加型企画、イベント形式の市民公開講座などを計画しています。学びの多い学会になるよう、多くの方々に会場に足を運んでいただき、参加してよかったと思える学術大会にしたいと思います。
皆さまと東京国際フォーラムでお会いできることを楽しみにしています。ぜひご参加ください。