第83回日本医学放射線学会総会

会期:2024年4月11日(木)〜14日(日) 会長:陣崎雅弘(慶應義塾大学) 会場:パシフィコ横浜 

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本大会の特色・見どころ

1. 合同企画

1)
合同開会式・閉会式
合同開会式では、まず冒頭にパフォーマンスが行われ、続いて、大会紹介やこれからの放射線医学に対するビジョンの講演、さらに名誉会員の紹介が行われます。合同閉会式では久しぶりに放射線科管弦楽団の演奏が復活します。ぜひ多数の方にご参加頂けますようお願い申し上げます。
2)
生成AI・医療DX の時代を見据えて
生成AIや医療DXは時代のキーワードになっています。下記の3つの企画を通して、今後の社会や医療の在り方や、人間の在り方を考える機会になることを期待しています。
  • 合同特別講演「AI時代における人間らしさを考える」山極壽一(総合地球環境学研究所 所長)
  • 特別講演「DXの先にある新しい社会と医療」 宮田裕章(慶應義塾大学医療政策・管理学教授)
  • 合同シンポジウム1:「生成AIの先にある新しい医療~画像診断をめぐるこれから~」

上記の合同開会式および講演は、市民公開講座のように非会員の一般の方でも無料で参加できるように致しました。大会HP左欄の“一般市民向けプログラム”をクリックして事前にお申込みください。

2. 国際交流の促進

海外演者はその方の専門領域のシンポジウムに入ってもらうことにしました。それにより、海外と比較した日本の立ち位置を少しでも感じられるような企画にしてあります。
また、モニターにAI翻訳が出るようにして言語の障壁を少しでも下げるようにしました。学会でのAI翻訳の活用はあまり前例がないようで、新たな試みとなります。
海外演者は、その領域の世界的な第一人者が多くいらっしゃいますので、ぜひ交流をして頂きたいです。

3. 国際CTシンポジウム

海外演者に多く登壇してもらい、8時間程度の国際CT シンポジウムを行います。これまで、超音波、MRI、核医学などの世界全体を網羅した国際学会はありますが、CT版はないようです。近年、フォトンカウンティングCTなど多くの新技術が出てくる中で、これらの有効活用に特化して議論する場があまりありませんでした。今回の試みが、CTの最新情報を共有する場となればと思います。

4. 会長企画 “放射線科は領域横断”

会長企画として、診療科横断的な内容を取り上げました。“診療科横断”は、今後の放射線科医のキーワードになると考えており、末梢神経系・リンパ系・静脈系の可視化、血管奇形の診断と治療は、特定の臨床科には紐づいていないので、領域横断的に放射線科が主体となって関わっていくとよいと思います。さらに、医療DXの推進も、あらゆる診療科と関わりを持つ放射線科が主導するとよいと思っています。

5. 人材育成(ITEMツアーとIS3R)

若手向けに機器展示場を案内するITEMツアーを行います。近年、若手の中には撮影法や機器の進歩に関心が薄い人が増えています。この対策として、現地で企業の機器展示をその領域の放射線科医が案内する企画です。また、これまであまり取り上げられることのなかった人材育成をテーマにしたシンポジウムを組みます。世界の放射線科医の育成のビジョンを提言するIS3Rという組織の代表の講演も聴けますので、ぜひこの機会をお見逃しなく。

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