第83回日本医学放射線学会総会

会期:2024年4月11日(木)〜14日(日) 会長:陣崎雅弘(慶應義塾大学) 会場:パシフィコ横浜 

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会長挨拶

会長:陣崎雅弘(慶應義塾大学医学部 放射線科学教室(診断)教授))

このたび、第83回日本医学放射線学会総会を、パシフィコ横浜にて2024年4月11日~14日の会期で開催させて頂きます。日本医学放射線学会、日本放射線技術学会、日本医学物理学会、国際医用画像総合展(ITEM)の4団体の協力のもと、今後の放射線医学の在り方を皆で考えていけるような場になればと思っております。

今回の開催テーマは、“変革の時代を先導する:Leading an Era of Transformation” に致しました。放射線科は、いつの時代も、変化のうねりに他科よりも早くに直面してきたように思います。例えば近年では、効率的な仕事の方法として他科に先んじて遠隔診療の仕組みを活用してきましたし、画像読影にAIをどのように取り込むのかを考え、AIの保険収載に向けた運用のルール作りにも早くから取り組んできました。また、放射線科はあらゆる診療科に横断的に関わっており、医療を俯瞰的に見ることができる立場にいるため、医療の潮流も把握しやすいと思います。そして、2024年は、本当の意味で医療界や社会に変革がもたらされる年だと感じます。コロナの規制も全面解除され、医師の働き方改革が始まり、政府の医療DX推進により標準型電子カルテ導入に向けての準備が始まり、さらにはChat-GPTの登場によるAIの社会活動への影響が本格的に大きくなる年になると思います。これらのことを総合的に考えていくと、変革を先導することができる立場にいる放射線科医にとって、2024年は特別に重要な年になると思うようになり、このテーマを選ばせて頂きました。

本学会のポスターは、私が持っている放射線科医のイメージそのものです。学会場の横浜を鳥の視点で俯瞰した風景は、放射線科医が医療を俯瞰的に見ていることを表しています。飛んでいる3羽の鳥は医療・医学の群れを象徴しており、群れの先頭が放射線科医で、右に緩やかにカーブしているのは、医療・医学を変革に向けて舵を切っていることを表しています。

今回は様々な新たな試みを取り入れています。そのキーワードは、AI・医療DX国際交流強化国際CTシンポジウム会長企画 “放射線科は領域横断”人材育成になるかと思います。

今回の学会は、放射線科医がどのように変革の時代を先導するのかを理解して頂けるような内容になっていると思います。各セッションで変革についての議論を深めるために、少しでも多くの方に現地参加していただけることを願っています。

第83回日本医学放射線学会総会 会長 陣崎 雅弘
慶應義塾大学医学部 放射線科学教室(診断) 教授

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