JRC2025総会の開催にあたり、JRC代表理事としてご挨拶を申し上げます。本総会は、日本医学放射線学会、日本放射線技術学会、日本医学物理学会という3つの学術団体と、日本画像医療システム工業会という企業団体が合同して行うユニークな会であり、今回でJRCとして24回目(JRC2002~)、その前のJMCPからは38回(JMCP 1988~)を迎えます。
昨年のJRC2024では、参加者数14,170名、ITEM2024の入場者数18,451名と、多くの方々にご参加いただきました。5年ぶりに新型コロナウイルス感染症の影響を受けない形での開催となり、JRC2025は放射線医学分野における新たな一歩を踏み出す場となります。
本年のJRC2025は、第84回日本医学放射線学会総会会長 高瀬 圭先生(東北大学)、第81回日本放射線技術学会総会学術大会大会長 岩永 秀幸先生(東京大学医学部附属病院)、第129回日本医学物理学会学術大会大会長 磯辺 智範先生(筑波大学)、国際医用画像総合展(ITEM2025)を主催される一般社団法人日本画像医療システム工業会瀧口登志夫会長のもと、素晴らしい企画と準備を進めていただいたことに深く感謝申し上げます。
「Radiology for Everyone」をテーマに掲げ、放射線医学の最新技術と知見を共有し、すべての人々の健康と幸福に貢献することを目指しております。国際情勢の不安定さや、日本国内の産業の停滞など厳しい状況の中で、医療画像・放射線領域における国際化がこれまで以上に求められています。JRC2025が、この領域で活躍するすべての関係者が一丸となり、国際社会への発信力を高める契機となることを強く願っております。
放射線医学・医療画像分野は常に進歩を求められる領域横断的な分野であり、AIをはじめとする新しい技術の進歩をいち早く取り入れることで、今後さらなる発展が期待されています。若手研究者の挑戦と成長にはやはり現地でのリアルな体験が重要と思われ、今回の種々の企画には大きな期待を寄せております。多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。