研究会について

 日本脳神経核医学研究会は、日本核医学会の分科会として平成12年11月3日に発足しました。21世紀は脳の時代であると言われています。最近の脳科学の目覚しい進歩によって、従来は未知の領域であった脳のはたらきを画像として描出することが可能になりつつあります。脳核医学は、このような脳科学の一端を担うとともに、脳のさまざまな疾患における病態を早期に検出し、各種の治療法の選択や治療経過のモニタリングに重要な役割を果たすことが期待されています。
 日本脳神経核医学研究会は、脳核医学に関する基礎および臨床研究の推進とその普及をはかり、それを通じて我が国の学術文化の発展に寄与し、国民の保健と福祉の向上に資すると共に、国際協力につとめることを目的としています。
 脳核医学の発展には、放射線科や核医学科において検査を実施する医師や技師に加えて、脳神経外科、神経内科、精神科など患者さんの診療に携わる臨床医、装置や医薬品の開発を行う物理工学、薬学、化学などの基礎研究者の協力が不可欠です。本研究会は、これらの学際的な領域の医療関係者や研究者を対象に、セミナーや講演会などを開催して、脳核医学の幅広い普及をめざします。また、脳核医学に関する多くの課題について議論する場を設定して、検査法の確立、臨床使用のためのガイドラインの作成、国際的な枠組みの中で情報交換などを行っていきます。

設立までの経緯

1997年6月 日本核医学会理事会より分科会設立のための世話人依頼
1997年9月 第1回世話人会開催(神戸)
1997年11月 第2回世話人会開催(大宮)
1998年9月 第3回世話人会開催(東京)
1998年10月 第38回日本核医学会総会においてセミナー開催(高松)
第4回世話人会開催(高松)
1999年9月 第5回世話人会開催(神戸)
1999年10月 第39回日本核医学会総会においてシンポジウム共催(秋田)
第6回世話人会開催(秋田)
2000年8月 第1回暫定運営委員会(神戸)
2000年10月 第2回暫定運営委員会(東京)
2000年11月 第1回研究会・設立総会開催(神戸)