第56回日本心臓血管外科学会学術総会
第43回日本呼吸器外科学会学術集会
第54回日本血管外科学会学術総会
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第79回日本胸部外科学会定期学術集会

プログラム

2026年1月20日現在

総合

1)理事長講演

2)理事長企画

3)会長講演(心臓)

4)会長講演(呼吸器)

5)会長講演(食道)

6)特別講演

領域横断

1)シンポジウム 公募

「胸部外科領域におけるデバイス開発」

領域:心臓、呼吸器、食道

企画趣旨
心臓大血管、肺縦隔、食道の胸部外科領域における手術治療の進歩には目を見張るものがある。侵襲性が高くなる領域の手術をどのようにして、安全性を高め、操作性を向上させ、小型化を実現し、侵襲性を回避するのか、多くの施設で創意工夫を凝らしたデバイスの開発・改良が進んでいる。奮って、各施設のアイデアを発表して頂きたい。

2)シンポジウム 公募

「胸部外科領域におけるAIの利用」

領域:心臓、呼吸器、食道

企画趣旨
人工知能(AI)の医療分野の導入が急速に進んでいる。大規模言語モデル(LLM)や大規模マルチモーダルモデル(LMM)の深化によって、日常診療における省力化と同時に、診断・治療における見落としの防止、安全性の向上、作業の短時間化に寄与している。各施設におけるAI活用に現状について活発な報告を期待したい。

3)ワークショップ 公募

「局所進行胸部悪性腫瘍に対する胸部外科合同手術:周術期治療,隣接臓器合併切除,心肺補助循環,大動脈ステント」

領域:心臓、呼吸器、食道

企画趣旨
悪性腫瘍に対する免疫チェックポイント阻害薬や分子標的薬を用いた周術期薬物療法の有効性が確立され,低侵襲な血行再建術である大動脈ステントグラフトの普及や術中補助循環の安全性向上などにより,従来は切除不能とされていた局所進行悪性腫瘍に対する拡大手術が増加している.本分野横断セッションでは,肺癌、悪性縦隔腫瘍、食道癌をはじめとする胸部悪性腫瘍に対する胸部外科合同手術に関して多角的な議論を展開する.

4)パネルディスカッション 

「脳死下移植心および肺提供におけるタスクシェアの現状と展望」

領域:心臓、呼吸器

企画趣旨
近年の脳死下臓器提供数の増加に伴い、心臓移植医や肺移植医が提供病院に赴いて行うメディカルコンサルタント、移植実施施設の摘出チーム、日本臓器移植ネットワークの斡旋などの業務負担が著しく増している。メディカルコンサルタントの役割である、ドナー臓器評価、管理への助言、ドナーチャートを介しての情報発信の質を維持しながら、いかに提供病院や地域の循環器内科医・呼吸器内科医・外科医・気管支鏡専門医・診療看護師などとタスクシェアし、遠隔地の移植施設からコンサルタント業務を行うか?施設を超えたドナー摘出チームの相互支援はどうするのか?コーディネーション業務の地域委譲が予定されている斡旋業務をどうしてゆくのか?現状と課題、持続可能な移植医療実践のために目指す姿について議論する。

5)パネルディスカッション 公募

「胸部外科領域のロボット支援手術における術中トラブルシューティング」

領域:呼吸器、食道

企画趣旨
胸部外科手術において、予期せぬ出血や臓器損傷など、術中トラブルは突然かつ多様に発生する。こうした事態に直面した際、迅速かつ適切に対応する判断力と実行力が求められる。本セッションでは、呼吸器、食道領域のロボット支援手術における予期せぬ術中偶発症や他科との合同手術に発展するようなトラブル症例に対する外科医の実際の対応を共有する。領域の枠を超えて若手からベテランまで、あらゆる外科医にとって、明日からの手術に役立つ“もしも”への備えを考える場としたい。

心臓

1)シンポジウム  英語

「ガイドライン改定を見据えた虚血性心疾患診療」

領域:冠動脈

企画趣旨
欧米の慢性冠動脈疾患診療ガイドライン改訂に紐づく医療体制の変化や議論を見据え、本邦における慢性冠動脈症候群の診療ガイドライン改訂の先を見極めることを目指す。

2)シンポジウム 公募

「CABGにおける虚血評価 (FFR、NHPR、画像、その他)」

領域:冠動脈

企画趣旨
CABGにおいては近年、従来の解剖学的評価だけでなく、生理学的指標による虚血の客観的評価が、その適応判断や術後成績の向上において重要であると認識されている。本企画では、「CABGにおけるグラフト長期開存に向けた、生理学的虚血評価法の意義」をテーマに、最新のエビデンスや、FFRやNHPR、その他のmodalityを指標としたグラフト戦略などについて議論したい。

3)シンポジウム 公募

「単心室症に対する補助循環治療」

領域:先天性

企画趣旨
姑息術周術期のECMO補助からフォンタン循環不全に対するVAD治療まで、単心室術後のMCSの適応から方法(補助手段)、合併症予防の工夫や治療成績をご報告下さい

4)シンポジウム 公募

「成人先天性心疾患における、右心系弁疾患手術」

領域:先天性

企画趣旨
肺動脈弁置換や三尖弁形成など術後病変、新規病変を問わず右心系弁疾患に対する治療へのこだわりや工夫をご報告頂きます。

5)シンポジウム 公募

「急性A型大動脈解離におけるライフタイムマネジメントと術式選択」

領域:大動脈

企画趣旨
急性A型大動脈解離に対する手術は、手術成績の向上に伴い、遠隔期の予後を見据えた「ライフタイムマネジメント」の観点が求められるようになっている。本セッションでは、急性A型解離における基部置換術や弓部置換術の適応や術式に関して議論する。今後の急性A型解離治療のあり方を再考するセッションとしたい。

6)シンポジウム 

「遺伝的背景を有する大動脈疾患のライフタイムマネジメント」

領域:大動脈

企画趣旨
遺伝子解析技術の進歩により、マルファン症候群、ロイス・ディーツ症候群、血管型エーラス・ダンロス症候群など、さまざまな遺伝性疾患が大動脈瘤や大動脈解離の発症に深く関与していることが明らかになっている。これらの疾患は、若年での発症リスクが高く、患者にとって生涯にわたる厳重な管理が不可欠である。
本シンポジウムでは、遺伝学的診断から、最新の画像診断技術を用いた定期的なモニタリング、効果的な薬物療法、そして予防的あるいは緊急時の外科的介入まで、多岐にわたるライフタイムマネジメント戦略について議論を深めたい。また、妊娠・出産時のリスク管理、日常生活における運動制限や生活指導、さらには心理的サポートの重要性についても取り上げ、患者さんのQOL(生活の質)向上に資する包括的なアプローチの探究に繋げたい。
各専門分野の知見を結集することで、より質の高い医療提供体制を構築するための貴重な機会となることを期待する。

7)シンポジウム 公募 英語

「次世代の心臓移植」

領域:重症心不全治療

企画趣旨
近年、DCD(心停止後ドナー)やBeating Heart Transplantation、さらには二臓器同時移植といった革新的手法が世界各地で臨床応用されつつあります。本シンポジウムでは、Brigham and Women's Hospitalの伊藤彰伸先生、Stanford UniversityのJoseph Woo先生をお招きし、最前線の取り組みをご紹介いただきます。世界の潮流と基礎から臨床への橋渡し(bench to bedside)の視点を学びながら、日本の心臓移植の未来像について多角的に議論します。次世代の心臓移植を担う意欲ある演題のご応募をお待ちしています。

8)シンポジウム 公募

「胸部外科領域における革新的医療開発と大動物モデルの役割」

領域:再生医療・基礎・広領域

企画趣旨
革新的医療の実現に向けて、胸部外科領域では再生医療、医療機器開発、異種移植といった先端技術の研究が急速に進展しており、その多くにおいて大動物モデルが不可欠な役割を果たしている。マウスやラットなどの小動物では再現が難しいヒトの解剖学的・生理学的特性を有するブタやサルといった大動物は、安全性、機能性、臨床的妥当性を検証するうえで、臨床応用への橋渡しとなる重要なプラットフォームを提供する。また医療機器や治療法の実用化には、治験を含む臨床評価、安全性・有効性に関する科学的根拠の提示、規制対応、PMDAとの対話など、多くの課題を乗り越える必要がある。
本シンポジウムでは、大動物研究の最新知見を基盤に、外科的手技、実験体制、人材育成など研究実施上の課題に加え、非動物代替技術との適切な使い分けにも焦点を当て、医療機器や再生医療等製品の臨床応用に向けた課題を、国際的な視点も含めて多角的に共有・議論する。基礎から臨床への展開を見据えたトランスレーショナルリサーチの推進に資する、教育的かつ実践的なセッションとする。

9)シンポジウム 公募

「Low risk SAVRとTAVR:最新エビデンスから探る至適治療戦略」

領域:弁膜症

企画趣旨
近年、TAVR(経カテーテル大動脈弁留置術)は急速に普及している一方で、中長期的な課題も徐々に明らかになりつつある。特に、TAVRのLow-risk症例への適応拡大に伴い、さまざまな因子が長期成績に与える影響を無視することはできない。本シンポジウムでは、TAVRとSAVRの両術式の特性を多角的に比較検討し、最新のエビデンスに基づいて、今後の大動脈弁治療の方向性を探ることを目的とする。

10)シンポジウム  英語

「洞調律の復帰か、脳梗塞の予防か?長期持続性心房細動に対する外科治療の今を問う」

領域:弁膜症

企画趣旨
長期持続性心房細動に対する外科治療において、メイズ手術が洞調律の復帰に優れていることは広く知られている。一方、AFFIRM試験などの大規模検証では、発作性および持続性心房細動に対するリズムコントロール(除細動による洞調律の回復)と、レートコントロール(心拍数の管理)の間で、予後やQOLに有意な差は認められなかった。
近年では、デバイスの進歩により心拍動下での左心耳閉鎖が可能となり、リズムコントロールを目指さずに、レートコントロールと左心耳閉鎖によって脳梗塞予防を図るという戦略も治療選択肢の一つとして浮上してきている。
本企画では、日米の主要施設から専門家を招き、長期持続性心房細動に対する外科治療において、洞調律復帰を目指すメイズ手術と、心拍動下に左心耳閉鎖のみを行うアプローチのいずれを選択すべきかについて、徹底的な議論を行いたい。

11)ビデオシンポジウム 公募

「3Dモデルは“見る”だけか、“決める”ためのツールか?:3Dシミュレーションの臨床的有用性を再考する」

領域:先天性

企画趣旨
近年、CGを用いた3Dモデルや、実物大の3Dプリンティングモデルなどの先天性心疾患領域への活用の場が増えている。複雑な解剖の診断に有用であることは間違いないが、このツールは、実際に手術方針の決定に寄与するものなのか、術前3Dモデル画像と術中所見を対比し、その有用性を考えたい。

12)パネルディスカッション 公募

「CABGにおけるリアルワールドと治療戦略の最適化(多枝?MICS?OPCAB?ONCAB?)」

領域:冠動脈

企画趣旨
冠動脈バイパス術(CABG)は虚血性心疾患治療の中核を担う術式として確立されているが、近年の医療技術の進歩により、OPCAB(オフポンプ冠動脈バイパス術)、MICS CABG(低侵襲冠動脈バイパス術)、従来のONCAB(人工心肺使用冠動脈バイパス術)など、多様なアプローチが選択可能となっている。また、多枝病変に対する治療戦略についても、完全血行再建 vs 不完全血行再建、PCIとのハイブリッド治療など、選択肢が多岐にわたる。本セッションでは、本邦におけるCABG成績の現状を把握することで、患者背景および施設規模や術者経験による治療法の選択を議論し、今後のCABGに最適化について議論したい。

13)パネルディスカッション 

「SSI低減を目指すCABG周術期管理」

領域:冠動脈

企画趣旨
近年,冠動脈バイパス術(CABG)において両側内胸動脈やNo-touch veinグラフトの使用が推奨されているが,患者背景として糖尿病・透析・他の動脈硬化疾患の合併が多いこともあり,CABGでは他の開心術より手術創感染(SSI)が多いことが報告されている.SSIは患者のQOLを損なうだけでなく,縦隔炎の場合は手術成績(死亡率)にも直結する合併症となるため,その予防・低減を目指した周術期管理は重要となる.本セッションでは,正中創・静脈グラフト採取創のSSI低減を目指した手術手技(胸骨止血法・グラフト採取法・閉創法など)・術後創部管理や周術期の抗菌剤投与・血糖管理について検証データを基に包括的に議論したい.

14)パネルディスカッション 公募 英語

「先天性大動脈弁疾患に対する手術戦略」

領域:先天性

企画趣旨
先天性大動脈弁疾患に対する大動脈弁形成術は、自己心膜を使用した形成やOzaki法など早期成績は良好だが長期耐久性が課題であり議論したい。またRoss手術やKonno手術に関し、autograftの耐久性の向上策や手術の至適介入時期、工夫などを各施設から持ち寄って議論して頂きたい。

15)パネルディスカッション 公募

「Preemptive TEVAR の功罪」

領域:大動脈

企画趣旨
合併症を有さないStanford B型大動脈解離(uncomplicated B)の治療は、これまで内科的加療が基本とされてきた。しかし近年では将来拡大が想定される High-risk uncomplicated Bに対する Preemptive TEVARの有用性が注目されつつあり、欧米および本邦のガイドラインでも一定の推奨が見られるようになってきた。一方で、予防的治療にもかかわらず破裂や虚血性脊髄障害などの重篤合併症発生が報告されており、標準治療として確立するには議論の余地がある。本パネルディスカッションでは、Preemptive TEVARの意義と限界について、賛成・反対それぞれの立場からの見解を提示いただき、有効性のみならず負の側面も同時に検証し多角的に意見を交わすセッションとしたい。

16)パネルディスカッション 公募 英語

「ハイリスク患者に対する胸腹部大動脈瘤治療の最前線」

領域:大動脈

企画趣旨
本セッションでは、80歳以上、フレイル、Shaggy aorta、透析患者、再手術など、多因子のハイリスク要因を有する患者に対して、胸腹部大動脈瘤手術の適応と戦略をどのように考えるかを多施設・さまざまな視点から討議します。国際的動向と国内の現状を対比しながら、オープン手術・ハイブリッド治療・姑息的治療のいずれを選択すべきか、エビデンスと臨床知見を踏まえて議論します。

17)パネルディスカッション 公募

「DTの現状と課題」

領域:重症心不全治療

企画趣旨
 2026年5月で、植込型VADのDestination Therapy(DT)が日本で保険適応となってから5年を迎えます。この間、DTは心臓移植の適応とならない重症心不全患者に対する重要な治療選択肢として徐々に普及してきましたが、依然として多くの臨床的・制度的課題を抱えています。
 現在、DTの実施が可能な施設は全国で22施設に限られており、地域によっては植込型VAD手術や術後管理を担える施設が存在せず、治療を受ける機会に地域格差が生じている可能性があります。本来、DTは全国どこに住んでいても公平に受けられるべき治療であり、その実現には、実施施設の地域的な拡充や新規参入の促進が必要です。また、植込型VAD装着患者は自動車などの運転が禁じられており、特に地方や郊外では移動・通院手段も大きな問題となっています。
 本セッションでは、DT導入から5年間の臨床的・制度的な成果と課題を総括し、より持続可能で地域に開かれたDT体制の構築に向けた方向性を多角的に議論します。現在VAD治療に関与していない医療従事者にとっても、DTの現状を理解し、今後の新規参入や患者紹介、医療連携のあり方を考えるきっかけとなることを期待しています。

18)パネルディスカッション  英語

「境界年齢の基部置換:自己弁 vs 人工弁」

領域:弁膜症

企画趣旨
ARの重症度にかかわらず、AAEの治療にはさまざまな術式が存在する。若年者には自己弁温存基部置換術(VSRR)が推奨されるが、本邦ではガイドライン上の「経験豊富な施設」が少なく、弁逆流の再発に対する再手術が課題となっている。一方、生体弁の適応拡大により、生体弁を使用した(人工弁付き基部置換術)CVG-ARRも選択肢となるが、機械弁CVG-ARRそしてVSRRを含めた長期成績の比較研究は十分ではない。本セッションでは、60歳前後の境界年齢を対象とし、弁尖の変性を伴う症例を対象としたVSRRの適応と限界、そしてCVG-ARRの使い分けについて、より深く議論したい。

19)パネルディスカッション 

「右心機能低下を伴う重度TRをどう治すか:カテーテル治療、手術の適応と限界に迫る」

領域:弁膜症

企画趣旨
右心機能低下を伴う重度三尖弁逆流(TR)は、近年のカテーテル治療と外科手術の進歩により、QOLの向上までが期待できる病態として認識されつつあります。本セッションでは、最新のカテーテル治療の適応と治療成績、重症TRの周術期管理を学ぶとともに、弁下手技を含む外科手術の成績と課題について議論します。

20)ワークショップ 公募

「低心機能CABGにおけるMCSの最前線」

領域:冠動脈

企画趣旨
低心機能症例に対する冠動脈バイパス術(CABG)においては、術中の循環補助、心筋保護、出血量の管理といった観点から、人工心肺の使用や心停止の要否について長年議論されてきた。近年では、経皮的補助循環装置(percutaneous VAD:pVAD)の普及により、低心機能患者に対するCABGでの活用が増加しつつある。本セッションでは、pVADや従来の人工心肺装置を含め、CABG術中の補助循環(MCS:mechanical circulatory support)戦略とその工夫について議論する。

21)ワークショップ 公募

「体肺短絡手術:今後の展望」

領域:先天性

企画趣旨
体肺短絡手術は古くから肺血流を増加させる目的で行われてきた術式であるが、近年、欧米を中心として動脈管ステントの導入、本邦では体肺短絡手術を行わず右室肺動脈導管を第一選択とする施設もある。体肺短絡手術の今後の展望について発表・討論していただきたい。

22)ワークショップ 公募

「先天性冠動脈起始異常,冠動静脈瘻,に対する外科治療」

領域:先天性

企画趣旨
画像診断の進歩とともに,先天性ないしは先天性心疾患に伴う冠動脈異常が見つかることも多くなった.一方で手術適応や介入時期,適切な術式,術後のフォローなどについて判断に迷うことも多い.ここでは先天性の起始・走行異常や,冠動静脈瘻に対する外科的治療の多施設の経験を持ち寄り,知見を共有し,治療成績の向上を目指したい.

23)ワークショップ 

「イメージングモダリティの進歩がもたらす大動脈治療の革新」

領域:大動脈

企画趣旨
近年、CTやMRIの画像診断精度が向上し、大動脈瘤や解離の形態だけでなく血流評価も可能となってきた。また大動脈疾患においても内視鏡診断の有効性が報告されている。さらに人工知能(AI)の進化により医療者の負担軽減や測定精度の安定と向上も期待される。大動脈診療における画像診断の最前線について報告頂く。

24)ワークショップ 公募

「Impellaは心不全治療の新たな標準となり得るか?—急性心不全から慢性心不全までの可能性と限界」

領域:重症心不全治療

企画趣旨
Impellaは急性心不全に対する迅速な循環補助として注目されているが、救命率の向上に関するエビデンスは未だ少なく、術後低心拍出症候群や長期管理には課題が残る。本ワークショップでは、心臓血管外科における臨床的有用性と限界、さらに新たな応用可能性について最新知見をもとに検討する。

25)ワークショップ 公募 英語

「LVAD関連の大動脈弁手術を再考する」

領域:重症心不全治療

企画趣旨
LVAD循環下での大動脈弁閉鎖不全症では、その定量的な評価が難しいことから、いまだに大動脈弁への介入の必要性は施設ごとの方針により決定されている。重症度診断および血行動態に与える影響は、生理的拍動循環下での大動脈弁閉鎖不全症とは異なるために、既存の診断基準が当てはめることできない。この点で、LVAD循環下での大動脈弁閉鎖不全症は「新たな弁膜症」と言ってもよい。すなわち、既存の大動脈弁閉鎖不全症とは異なる視点で病態を考える必要がある。さらにImpellaによる治療歴がLVAD循環下での大動脈弁逆流の出現・増悪に関与する可能性も示唆されており、LVADに至るまでの治療歴が介入の是非をより複雑化させている。このような「新たな弁膜症」に対して、大動脈弁閉鎖術・大動脈弁形成術(Park’s stitch含む)・大動脈弁置換術が施設ごとの選択基準により決定されている。ここでは、それぞれの術式が長期的に大動脈弁逆流を制御しえたかどうか、術式間に差異があるのか、外科的な視点でLVAD関連の大動脈弁手術を再考したい。

26)ワークショップ 

「次世代技術による心臓外科トランスレーショナルリサーチの新展開」

領域:再生医療・基礎・広領域

企画趣旨
心臓外科のトランスレーショナルリサーチにおいて、iPS細胞由来オルガノイド、オーガンオンチップ技術といった動物モデルの代替技術、AIやIoTといった新技術の活用が急速に進んでいる。本ワークショップでは、再生医療や手術手技開発あるいは個別化医療における最新の新規研究開発プラットフォームを紹介し、高精度な臨床応用を実現するための新たな研究戦略を議論する。

27)ワークショップ 

「外科的左心耳閉鎖後の抗凝固療法を考える 中止か継続か」

領域:弁膜症

企画趣旨
心房細動を有する症例において左心耳閉鎖は長期的予後を改善することが知られている。経カテーテル的左心耳閉鎖後は心房細動継続下で抗凝固療法が中止される一方で、外科的左心耳閉鎖後はMaze手術などの併用で洞調律が維持されている場合・心房細動が持続している場合において術後抗凝固療法の中止・継続は推奨される決まった方針がなく施設間で異なっている現状がある。本セッションでは外科的左心閉鎖術後抗凝固療法の各施設における方針とその成績を示していただき至適治療方針を探りたい。

28)ビデオワークショップ 公募

「感染性心内膜炎に対する弁形成術 ーどこまで直せる?ー」

領域:弁膜症

企画趣旨
IEに対する弁形成術の適応が拡がっている。弁尖のみならず弁輪膿瘍の対応、複数弁(大動脈弁、三尖弁)などに対する形成手技など、技術面の工夫を紹介していただきたい。

呼吸器

1)シンポジウム 公募 英語

「胸腺上皮性腫瘍TNM分類第9版での治療成績と実臨床への影響」

領域:縦隔疾患

企画趣旨
2025年に胸腺上皮性腫瘍に対するTNM分類が初めて改訂され臨床の現場で運用されている.新たに腫瘍径がT因子に組み入れられ,これまでT3とされてきた横隔神経浸潤・肺浸潤がT2に変更されている.Stagingのロジックに変更はないが,病期別の生存曲線や術後治療の適応病期が変わっている可能性がある.また,これまでの治療成績は正岡分類を用いた報告が多いが,今後はTNM分類に基づいた治療のエビデンスが必要になってくる.このシンポジウムでは,従来からの病理学的な予後因子であるWHO組織型分類に新しいTNM病期分類が加味されることで,胸腺腫・胸腺癌・胸腺神経内分泌腫瘍の診療に与える影響があるのかどうかを含め,各施設の治療成績や治療方針をご提示いただきたい.

2)シンポジウム 公募 英語

「現在の肺癌に対する肺全摘術の適応とその意義」

領域:拡大手術・低侵襲手術・新技術

企画趣旨
昨今の非手術療法の進歩は肺癌に対するサルベージ手術の機会を増加させている。高線量放射線療法、化学放射線療法、免疫療法、そして分子標的薬での治療後の手術ではしばしば全摘術を要する。このような状況での全摘の意義に関してはいまだ定説がない。また、肺癌に対する内科・外科・放射線治療に伴う合併症に対する残肺全摘術も時に経験される。近年、日本で非常に少なくなった肺癌に対する肺全摘術の意義について改めて議論いただきたい。

3)パネルディスカッション 公募

「再発予防から難治例対応へ:自然気胸と続発性気胸の二面から展望する今後の治療戦略」

領域:肺炎症性・気胸嚢胞性・胸膜疾患

企画趣旨
若年自然気胸の術後再発率は依然として高く、各施設では再発予防を目的とした様々な取り組みが進められている。一方、肺気腫や間質性肺炎を背景に発症する続発性気胸は病態が多様で、難治性であることが多く、若年症例とは異なる治療戦略が求められる。本セッションでは、前半に若年自然気胸の手術適応、再発予防の工夫について、後半に難治性続発性気胸の治療実態と課題を取り上げ、各施設の戦略をご紹介いただく。気胸という疾患に対し、病態に応じた治療アプローチを多角的に議論することで、今後の治療戦略のさらなる発展を目指す。

4)パネルディスカッション 公募

「COVID-19感染が肺移植レシピエントに与える影響ー発症形態・CLADとの関連・予後ー」

領域:肺移植

企画趣旨
2025年現在、COVID-19パンデミックは終息したように見えるが、いまだに肺移植レシピエントに対しては甚大な影響を及ぼしている。本セッションでは、発症形態・CLADとの関連・治療・予後について各施設の知見を持ち寄っていただき、その予防と治療について議論していただきたい。

5)パネルディスカッション 公募

「胸腺上皮性腫瘍に対する低侵襲手術の中長期的治療成績」

領域:縦隔疾患

企画趣旨
胸腺上皮性腫瘍に対する低侵襲アプローチは、胸腔鏡手術やロボット支援手術が選択肢として定着した。これらは、術後の疼痛軽減や入院期間の短縮などの短期的メリットをもたらす一方で、完全切除率や再発率、長期生存率といった中長期的成績に関しては、未だ十分なエビデンスが確立されているとは言い難い。本セッションでは、胸腺上皮性腫瘍に対して低侵襲手術を行ってきた各施設における開胸手術と比較した中長期予後、再発様式等における非劣勢などに焦点を当て、さらなる標準的アプローチ方法の構築に資する知見を共有することを目的とする。加えて、アプローチ選択における症例ごとの工夫や適応判断についても議論を深めたい。

6)パネルディスカッション 公募

「低侵襲アプローチで行う高難度手術の可能性」

領域:拡大手術・低侵襲手術・新技術

企画趣旨
近年、胸腔鏡下手術(VATS)やロボット支援下手術(RATS)の技術革新により、従来は開胸手術が前提とされていた高度な肺癌手術においても、低侵襲アプローチの適応が現実的な選択肢となりつつある。これにより、術後回復やQOLの向上に加え、従来は困難とされた複雑手技の低侵襲下での施行が可能となってきた。
本セッションでは、血管形成術・気管支形成術を伴う拡大手術、解剖学的に極めて複雑な区域切除、術前導入療法後の切除、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)や放射線治療後のサルベージ手術、ならびに術後再発例への対応といった高難度手術を対象に、それらを低侵襲アプローチでどこまで安全かつ有効に施行可能か、多角的な視点から論じていただきたい。

7)パネルディスカッション 公募

「拡大手術術後合併症に対する予防とマネージメント」

領域:拡大手術・低侵襲手術・新技術

企画趣旨
患者さんの同意のもと果敢に挑んだ高侵襲な拡大手術において様々な合併症が生じる。それらの合併症をどのように予防し、克服すべきかを論じることは、高難度手術の継承におけるTipsを伝えることにもつながる。施設の経験や考え方を提示して論じていただきたい。

8)パネルディスカッション 

「働き方改革時代の呼吸器外科医の手術手技教育」

領域:教育・研究

企画趣旨
働き方改革の進展により、呼吸器外科における手術手技教育は大きな転換期を迎えている。制度改訂や研修期間の制約の中で、限られた時間でいかに効率的・実践的に若手を育成するかが問われている。
本セッションでは、肺癌に対する標準術式や開胸手術の教育法を中心に、現場での工夫や課題を共有する。若手医師による討論の場も設け、多様な立場から今後の教育のあり方を議論したい。

9)パネルディスカッション 公募 英語

「呼吸器外科医としての人生を変えた海外留学,国内留学」

領域:教育・研究

企画趣旨
本セッションでは、呼吸器外科医としてのキャリアに大きな影響を与えた国内外での留学・フェローシップ経験に焦点を当て、単なる臨床あるいは基礎研究など経験を超えて、臨床観・研究姿勢・国際的視野の拡張など、多面的な成長について発表いただきます。異なる文化や医療システムの中で得られた学びが、発表者の現在の臨床・教育・研究活動にどう活かされているのかを共有の上、これからの呼吸器外科医育成における「越境経験」の意義を議論頂きたいと考えます。

10)パネルディスカッション 公募 英語

「肺がん区域切除後の局所再発に対するサルベージ手術の実際と留意点」

領域:肺悪性疾患

企画趣旨
JCOG0802やCALGB140503試験の結果を受け、本邦では肺がんに対する区域切除の割合が増加している。しかし区域切除は肺葉切除に比べ局所再発が多いことが報告され、再発例への最適な治療方法の確立が課題である。特に局所再発巣に対する外科治療は手技的難易度が高く、術式選択や再切除の可否判断には熟慮を要する。
本セッションでは、各施設の治療成績と戦略を共有し、困難例に対するサルベージ手術の実際と工夫を提示していただく。これにより、区域切除の適応と症例選択への理解を深めたい。

11)ワークショップ 公募

「肺感染性疾患に対する外科的治療戦略~手術適応・切除範囲の評価,周術期合併症低減の工夫について」

領域:肺炎症性・気胸嚢胞性・胸膜疾患

企画趣旨
肺感染性疾患には様々な病態があり,病状コントロールのため切除が有効な症例もある.技術的にも難易度が高く,周術期管理も含め困難な肺感染性疾患治療において,手術適応・切除範囲の決定(部分切除・区域切除・肺葉切除),被覆・充填組織の選択,また喀血を呈する症例に対してのコントロールを目的として行った手術の工夫,さらには周術期合併症低減を含む治療戦略について討論し,コンセンサスの共有を目指したい.

12)ワークショップ 公募

「気管支断端瘻に対する治療戦略を再考する」

領域:肺炎症性・気胸嚢胞性・胸膜疾患

企画趣旨
肺切除後の気管支断端瘻は、重篤な病態を引き起こすため迅速かつ適切な対応が求められる。その発症時期(急性期、遅発性)や術式別(全摘、葉切除、区域切除)においてもその病態が少し異なり、治療法も一期的閉鎖、開窓術、組織充填、気管支充填、陰圧療法など多くの選択肢を組み合わせることが考えられ、それらの治療戦略は各施設の考え方や経験に大きく左右される。本セッションでは、各施設で経験した気管支断端瘻に対する治療について術式別におけるその病態、治療法の違いについて報告して頂き、今後の治療戦略の方向性を再考したい。

13)ワークショップ  英語

「肺移植における工夫と新規技術」

領域:肺移植

企画趣旨
肺移植は定型化された手術のようでありながら、様々な工夫や新規技術の導入が行われている。各施設の最近の技術的なアップデートを共有し、日本の肺移植全体の進歩につなげたい。

14)ワークショップ 公募

「日本から発信する肺移植のエビデンス」

領域:肺移植

企画趣旨
近年の脳死肺移植数の増加に伴い、既存の肺移植施設では積極的に臨床研究が行われるようになってきた。また、新規肺移植施設の申請には、肺移植の研究業績が必須となっている。既存の肺移植施設や新規申請を目指す施設で取り組んできた、基礎研究や臨床研究、橋渡し研究における日本発の最新エビデンスを発表していただきたい。

15)ワークショップ 公募

「縦隔胚細胞性腫瘍に対する外科治療の役割」

領域:縦隔疾患

企画趣旨
縦隔胚細胞性腫瘍の治療は精巣癌診療ガイドラインなどを参考に検討されれるが手術を含めた治療手段の検討に難渋する場合が多い。集学的治療において初期治療として手術がどこまで有効か、あるいは化学療法先行が適切かなど至適治療戦略は何か、について討議頂きたい。

16)ワークショップ 公募

「シミュレーション教育の実際」

領域:教育・研究

企画趣旨
呼吸器外科領域では、胸腔鏡手術の普及に始まり、ロボット支援下手術、術前3D画像解析、AIを用いた術前診断支援、術中ナビゲーション、さらにはスマートデバイスや拡張現実技術の応用など、さまざまな新技術の導入が急速に進んでいます。中でも、こうした新技術を用いたシミュレーション教育は、今、大変熱い領域となっております。VR(仮想現実)やAR(拡張現実)に加えて、近年急速に進展するAI(人工知能)は、手術教育・リスク管理・意思決定支援に新たな可能性をもたらしています。本セッションでは、こうした新技術を用いたシミュレーション教育について、導入事例や臨床成果を紹介するとともに、導入に伴う課題についても実際の現場の声を交えて議論します。

17)ワークショップ 公募

「肺癌に対するICI,TKI治療後の高難度症例に対する手術戦略」

領域:肺悪性疾患

企画趣旨
免疫チェックポイント阻害薬(ICI)やチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)の導入により、肺癌の治療成績は飛躍的に向上しつつある。一方で、これらの全身治療後に外科的切除が必要となる症例が増加しており、治療による組織線維化や癒着、解剖学的構造の変化などにより、手術の難易度は従来より格段に高くなっている。特に、腫瘍周囲の脈管や気管支の脆弱化・癒着は、出血や合併症のリスクを増大させ、術者には高い技術と綿密な戦略が求められる。本企画では、術前治療設定やサルベージ設定でのICIやTKI治療後の高難度症例に対して、いかに安全かつ根治性を保った手術を行うかをテーマに、各施設における工夫や実際の症例を通して、今後の標準的手術戦略を模索することを目的とする。

18)ワークショップ 公募

「増加するハイリスク症例にどう挑むか:肺癌手術の限界と展望」

領域:肺悪性疾患

企画趣旨
近年、原発性肺癌に対する外科治療の現場では、患者の高齢化に伴い、COPDや間質性肺炎などの呼吸器併存症を有するハイリスク症例に遭遇する機会が増加している。これらの症例では、放射線治療や化学療法の適応外と判断されることも多く、中には外科治療が唯一の積極的治療手段となる局所進行肺癌(cN2症例)など、対応に苦慮する症例も少なくない。本ワークショップでは、今後さらに増加が見込まれるハイリスク症例を対象に、手術適応、術式の工夫、周術期管理に至るまで、多角的な視点から「肺癌手術の限界」に焦点を当て、議論を深める場としたい。

19)ワークショップ 

「進行中の肺がん外科臨床試験」

領域:肺悪性疾患

企画趣旨
近年、各種臨床試験の成果により、早期肺がんにおける治療選択肢は飛躍的に拡大しつつある。本セッションでは、現在進行中の肺がん外科領域における主要な臨床試験をご紹介いただくとともに、それらが将来の外科治療の在り方にどのような影響を及ぼすのかについて、展望を議論したい。臨床試験グループからの応募を期待する。

食道

1)シンポジウム 公募

「cT3br/T4食道癌に対する治療戦略」

企画趣旨
気管・気管支あるいは大動脈に対するcT3br/T4食道癌の1次治療は、根治的化学放射線療法、導入化学療法、ICI+化学療法など様々な選択肢があり、その効果を踏まえて2次治療が行われる。本セッションでは、多様な治療戦略の現状と課題を共有し、根治を目指す集学的治療戦略を、Conversion手術の位置づけも含めて浸潤臓器別に探ることを目的とする。

2)シンポジウム 公募

「ロボット支援食道切除術の手術手技と治療成績」

企画趣旨
近年多くの施設でロボット支援下食道切除(RAMIE)が導入され、本邦におけるRAMIE施行数は増加傾向にある。RAMIEは従来の開胸や胸腔鏡手術に比べ術後合併症を軽減する可能性が報告されているが、長期成績に関するエビデンスは十分でない。また、治療成績向上のためには安全で確実な手術手技が重要である。本シンポジウムでは、各施設における手術手技の工夫および短期・長期成績を提示いただき、RAMIEの利点と課題について議論したい。

3)パネルディスカッション 公募

「食道癌・食道胃接合部癌に対するconversion surgeryの適応とpitfall」

企画趣旨
食道癌・食道胃接合部癌において、根治を目指した conversion surgery は近年注目を集めている。局所進行例ではガイドライン上、放射線治療が標準とされるが、薬物療法による奏効後に手術を行う報告も増えている。また、遠隔転移を伴う症例においても、薬物療法により縮小や消失を認めた場合には切除を検討することがある。しかし、治療前のレジメン選択や効果判定、手術のタイミングなど適応基準は未だ明確でなく、症例ごとに方針が分かれているのが現状である。本セッションでは、各施設における治療内容や手術成績を提示いただき、食道癌・食道胃接合部癌に対する conversion surgery の適応と課題について議論を深め、今後の治療戦略の方向性を示したい。

4)パネルディスカッション 公募

「超高齢者食道癌に対する治療方針」

企画趣旨
高齢化社会の進展に伴い、超高齢者食道癌患者に対する治療選択が喫緊の課題となっている。MIE(Minimally Invasive Esophagectomy)の導入・普及により、外科治療の低侵襲化が進む一方で、術後合併症のリスク、治療後のQOL、さらには非手術治療との比較検討も重要性を増している。また術前治療についても非高齢者と同じ治療戦略で良いのか、同じレジメンで良いのかなど議論が必要である。
本セッションでは、MIE時代における超高齢者への治療適応を再考し、術前治療を含めた外科治療に加えて化学放射線療法や支持療法を含む多角的視点から、現実的かつ患者本位の治療戦略を模索する。

5)パネルディスカッション 公募

「食道切除後胃管再建術のbest choice:Ivor Lewis vs. McKeown再建術」

企画趣旨
食道切除後の再建臓器としては胃(管)の頻度が最も高い。本邦では頸部郭清症例が多く、食道胃管吻合を頸部で行う McKeown 法が一般的である。一方、海外では胸腔内で吻合する Ivor Lewis 法が広く用いられてきた。近年、本邦においても食道胃接合部癌など、頸部上縦隔郭清を必要としない症例に対して Ivor Lewis 法が選択される機会が増えてきた。しかしながら、どちらの方法が良いのか?という議論はこれまで少なかった。今回、二つの再建術に関して、手技の工夫に加えて、手術根治度、縫合不全のリスクや管理法、逆流性食道炎のマネージメント、栄養状態など様々な視点から、胃管再建術のbest choice に関して議論をお願いしたい。

6)ワークショップ 公募

「ロボット支援手術時代における若手食道外科医の育成」

企画趣旨
ロボット支援食道切除が急速に普及し各施設での定型化が進むこととあわせて、食道外科領域における若手外科医の育成にも変化が求められている。ロボット支援手術の術者教育もさることながら、ロボット支援手術導入後の胸腔鏡手術のトレーニング方法、開胸手技の習得など、手術アプローチの多様化に伴い、より効率的かつ計画的なトレーニングが必要である。本セッションでは、各施設における若手食道外科医の育成について、現在の取り組みと今後の計画をご発表いただきたい。

7)ワークショップ 公募

「胃管作製と吻合法の工夫」

企画趣旨
食道切除後の再建は、縫合不全や吻合部狭窄といった短期合併症だけでなく、排出遅延や逆流、消化吸収障害など長期的な患者QOLや栄養状態に大きく関わってくる。本セッションでは、再建臓器として最も多く用いられている胃管再建における短期および長期成績の向上を目指した工夫とその治療成績を提示し、最適な胃管再建の方法について議論いただきたい。

8)ワークショップ 公募

「縦隔鏡下食道切除術におけるトラブルシューティング」

企画趣旨
縦隔鏡下食道切除術は、低侵襲で安全な食道癌手術を実現する新たなアプローチとして広がりつつある。一方、その普及の過程において、従来の胸腔アプローチとは異なる解剖視野や操作特性に起因する多様なトラブルや課題が明らかになってきた。特に、術中出血のコントロール、気管・反回神経・胸管周囲の操作といった重要局面では、わずかな操作の差異が安全性や根治性に大きく影響する。本セッションでは、縦隔鏡下食道切除術において術中に遭遇しやすいトラブルや偶発症を取り上げ、その発生機序・予防策・具体的な対処法を提示いただく。教育的観点から共有すべきピットフォールを整理し、標準化と安全性向上に資する議論を行うことで、術者のスキルアップのみならず、多施設における均質な手術成績の向上を目指す。

9)ビデオセッション 公募

「左反回神経周囲リンパ節郭清手技〜未編集ビデオによるビデオクリニック〜」

企画趣旨
左反回神経周囲リンパ節郭清は、食道癌手術において極めて重要な工程であるが、神経損傷のリスクが高く、習得には時間と経験を要する。本セッションでは、経験を積みつつある若手術者から未編集の手術ビデオを募集する。実際の操作や判断の流れを会場の参加者と共有し、郭清の手順や安全確保のポイントを確認しながら、個々の課題に対して指導を行う。

10)日本胸部外科学会/日本食道学会/日本内視鏡外科学会共同企画 

「食道外科専門医・JSES技術認定医合格を目指して」

企画趣旨
食道切除術に関する手術手技の認定資格には日本食道学会が認定する「食道外科専門医」と日本内視鏡外科学会が認定する一般・消化器外科領域の中の「技術認定医(食道)」の二つの資格がある。しかしその内容は少し異なり、前者は手術手技のみならず、食道疾患に関する診断・治療戦略・周術期管理・フォローアップに関する知識、判断能力と経験値を総合的に評価するのに対して、後者は胸腔鏡もしくはロボット支援食道切除術に関する手術手技に特化して評価する資格である。開胸手術が主流で胸腔鏡による低侵襲手術が食道切除術に導入された当時はそれぞれの意義は明確であったが、ほとんどの手術が低侵襲手技で行われる様になった現在、それぞれの立つ位置を明確にする必要がある時期に来ていると考える。本セッションでは両資格の現状と認定方法を提示した上で、それぞれの資格取得のためのコツや手順を紹介すると共にその評価基準について互いに意見交換をして、将来に向けた棲み分けに関する議論のきっかけを作ることができればと考える。

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