第70回日本医学検査学会
学会長 西浦 明彦
(医療法人創起会くまもと森都総合病院 医療技術部)
第70回日本医学検査学会を、一般社団法人福岡県臨床衛生検査技師会の担当で開催させていただくにあたり、担当県を代表して一言ごあいさつを申し上げます。
本学会は令和3年5月15日(土)・16日(日)の2日間にわたり、福岡国際会議場、マリンメッセ福岡、福岡サンパレスの3会場を利用しての開催を予定しておりましたが、昨年より流行しておりますCOVID-19の収束が見えない中、2回目の緊急事態宣言が福岡にも発出され、福岡県より日臨技へ「WEB開催」を提案し、理事会で開催方法の変更が承認されました。福岡県の担当は第13回(1964年)、31回(1982年)開催以来の39年ぶり3回目の開催となります。また第70回と記念すべき節目の開催年に当たり本学会を担当できることを嬉しく思い、4年前に実行委員会の準備委員会を立ち上げ、開催へ向けて様々な企画を計画しており、現地開催を目指して準備を進めて参りましたが、感染拡大が収まらない状況において、参加される皆様方の安全の確保と国民の医療を守る立場の医療従事者である私達と致しましては、現地開催は難しいと判断し、苦渋の選択ではございましたが「WEB開催」への変更を提案させて頂きました。
学会のメインテーマは「What to do in the future」と致しました。「私たち臨床検査技師の未来には何があるの、そのためには今、何をなすべきか」を考え、行動し、夢のある答えを皆で近未来に向けて発信したいと思っています。私たちを取り巻く医療情勢も変化し、働き方改革について問われ、タスクシフティングが推進されるようになり、私たち臨床検査技師も今までと違う新しいものを求められています。サブテーマは「臨床検査の深化(Deepen)と進化(Evolution)」とし、深い眠りの中に埋もれていたもの・今まで作り上げてきた大切なものを再度見直し、良き物は良しとし活用し、その上で新しいものを作り上げて新たな道をつくるためにも、一人ひとりが一歩でも前に進んでいただきたい。学会のテーマカラーは“青”です。深い藍色から私たちの未来が、晴れた空のような色になる事を願う学会にしたいと考えています。
開催予定地でありました福岡市は人口150万人の大都市で、九州の政治、経済、文化、ファッションの中心として賑わうエネルギッシュな街です。「アジアの玄関口」として国際便が数多く就航し、福岡空港から都心部まで地下鉄で10分と抜群の利便性をもっており。さらにショッピングやスポーツから豊かな山・海の自然までを気軽に楽しむことが出来ます。令和の年号ともゆかりのある太宰府天満宮や博多祇園山笠に代表される祭り、日本一を誇る屋台や玄界灘からとれた新鮮な魚、素材を生かした豊かな食文化の質の高さなど、伝統と現代が調和した、たくさんの魅力をもっています。機会がございましたら、是非一度福岡へお越しください。
今回、WEBでの開催となりますが、福岡ならではの取り組みで、視聴して頂いた皆様方に「視聴して良かった!」と思って頂ける様な内容づくりに向け、実行委員一同取り組んでおります。多くの皆様の参加登録を、福岡県臨床衛生検査技師会会員一同、心からお待ちしております。