第22回日本救急看護学会学術集会

JAEN logo

会長挨拶

会長 作田 裕美 第22回日本救急看護学会学術集会
会長 作田 裕美
大阪市立大学大学院看護学研究科 教授
滋賀医科大学医学部臨床腫瘍学講座 客員教授

謹啓 会員の皆様におかれましては時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
 この度一般社団法人 日本救急看護学会の第22回学術集会長を拝命し大変光栄に存じます。

 第22回学術集会は,『危機の時代と救急看護』をメインテーマに掲げ,2020(令和2)年11月2日(月),3日(火・祝)の2日間にわたり,グランキューブ大阪(大阪府立国際会議場)で開催させていただきます。会員の皆様をはじめ多くの方々のご参加を賜りたく謹んでご案内申し上げます。
 救急看護学会は1998年の誕生以来,20余年にわたって優れた先達のリーダーシップの下,多くの会員の手によって,救急看護の独自性の探求とそれに基づく知識と技術の創造の場として機能を果たし発展してまいりました。救急医療の場は社会の縮図ともいわれます。学会の20余年の歩みを辿ることは,同時に社会の多様な変化・変質の発見につながります。これから私たちが経験するであろう多くの変化・変質は,発展といえる望ましい変化・変質なのか,あるいは好ましからざる変化・変質なのか,時代に流されることなく,危機の時代といわれる今こそ,救急医療・看護の原点に回帰し世の中のこの微妙な変化・変質の本質を学際的に掘り下げ,時代を読むことから社会の中の救急看護の今後を展望しなければならないのではないかと考え,メインテーマを設定いたしました。
 学術集会のプログラムでは,特別講演には藤井聡先生(京都大学大学院教授)と坂本すが先生(東京医療保健大学副学長)にご登壇いただき,藤井先生にはわが国の今そこにある危機について,坂本先生には看護をめぐる危機的ともいえる諸問題についてご講演をいただきます。教育講演では私たちの社会・生活をめぐる多様な危機の具体的課題について第一人者であられる先生方からご講演をいただきます。さらにシンポジウム,パネルディスカッションでは,救急看護実践が直面している臨床の危機について議論をしていただければと企画いたしました。会員の皆様には,実践報告・研究成果をご発表頂き討論を通して更なる課題の発見につなげていただければと考えております。参加者の皆様にとりまして有意義な2日間となります様に鋭意準備を整え皆様のご参加をお待ちいたしております。

 11月は “時あたかも食欲の秋”,食い倒れの町大阪をご堪能下さい。悠久の歴史を辿るなら,世界遺産に登録された百舌鳥・古市古墳群に足を延ばされてはいかがでしょう。その中でも最大を誇る仁徳天皇陵は堺にあります。「もののはじまりはなんでも堺」といわれるくらい,包丁,線香,傘など私たちが日常使っているものも発祥は堺と言われています。また,ラグビーファンは是非,花園ラグビー場へ。東大阪市花園ラグビー場はラグビーの聖地と言われています。頭も胃袋も心も筋肉も喜ぶ町大阪でお待ち申し上げます。

謹白

page top