募集は締め切りました。多数のご応募ありがとうございました。
第47回日本マイクロサージャリー学会学術集会
スーパーマイクロサージャリー血管吻合コンテスト
開催のご挨拶
この度、第47回日本マイクロサージャリー学会学術集会を、2020年11月20日(金)~ 21日(土)の2日間、北九州国際会議場において開催させていただきます。日本マイクロサージャリー学会は、多くの先達の偉大な業績により世界のマイクロサージャリーを牽引してきました。最近では、0.8mm以下の血管やリンパ管を吻合するスーパーマイクロサージャリーが注目され、指尖部切断再接着術、穿通枝皮弁やリンパ管静脈吻合術など多くの手術が、わが国のマイクロサージャンから世界へと発信されています。
47th JSRMでは、血管吻合の技術習得を目的とする企画として、“スーパーマイクロサージャリー血管吻合コンテスト”を開催することにしました。マイクロサージャリーの初心者の先生方にとっては、エキスパートの血管吻合の技を見学する絶好の機会になります。また、参加される先生方にとっても、その技術を第三者に評価してもらうことにより、さらなる技術のレベルアップにつながります。鶏の手羽先の0.7mmの動脈を使用し、47th JSRMの学会期間中に予選(非公開)と本選(公開)を行います。応募資格は、日本マイクロサージャリー学会の正会員で47th JSRMの参加登録を行っていることが必須で、外径0.7mmの動脈を15分以内に吻合できる技術が必要です。腕に自信のあるスーパーマイクロサージャリーのエキスパートの先生方は、奮ってご応募してください。
第47回日本マイクロサージャリー学会学術集会会長
JA山口厚生連小郡第一総合病院整形外科(副院長)
服部 泰典
応募資格
※日本マイクロサージャリー学会正会員(入会年月日は問わない)
※47th JSRMに参加登録している
※外径0.7mmの動脈を15分以内に吻合できる技術がある
※在籍医局もしくは勤務先病院の2人1組のチーム(術者、助手)で応募
(例:チーム山口大学整形外科、チーム小郡第一総合病院整形外科)
(術者と助手が、予選と本選で代わることはできません)
※術者の年齢は2020年10月31日時点で満45歳以下(助手は年齢制限なし)
開催日時
※予選(ビデオ撮影):2020年11月19日(木)12時~18時(予定)
(各チームの予選日時は、参加チームが決定した後に調整して決定します)
※本選:2020年11月21日(土)13時~14時(予定)
開催会場
北九州国際会議場2階22会議室(予定)
募集定員
8チーム16名(予定)
申込方法
チーム名、代表者氏名、術者と助手の氏名・勤務先・所属医局・年齢・卒業年・メールアドレスなどを応募用紙(Excel file)に明記の上、実施責任者のJA山口厚生連小郡第一総合病院整形外科の坂本相哲宛にメールで送ってください。
※申し込みの前に、47th JSRMの参加登録を行ってください。
※申し込みの際、件名を、「血管吻合コンテスト申し込み」としてください。
※申し込み確認後に受付完了の案内メールを送付いたします。案内メールが3日経っても届かない場合は、実施責任者まで電話でお問い合わせください。
申し込み先
第47回日本マイクロサージャリー学会
スーパーマイクロサージャリー血管吻合コンテスト実施責任者
JA山口厚生連小郡第一総合病院整形外科 坂本相哲
TEL:083-972-0333
E-mail:supermicro47jsrm[あ]ogoridaiichi[ど]jp([あ] を @ に,[ど] を . に変えてください。)
申込期間
2020年4月7日(火)~ 6月15日(月)
※応募チーム多数の場合には、術者の年齢が若いチームを優先させて頂きますので、ご了承下さい。
※6月末までに採択結果を実施責任者より代表者に連絡します。
参加費用
無料(ただし、術者・助手ともに47th JSRMに参加登録していることが必須です)
コンテスト方法
使用血管 手羽先(新鮮)の外径0.7mmの動脈
手羽先の「腹側中手動脈」を使用します。以下の論文に解剖の詳細および動画がありますので、事前練習にご活用ください。
- Hayashi K, Hattori Y, Y Yii Chia DS, Sakamoto S, Doi K. A
supermicrosurgery training model using the chicken mid and lower wing.
J Plast Reconstr Aesthet Surg71: 943–945, 2018. - 林洸太, 服部泰典, 坂本相哲, 土井一輝.
手羽先を用いたスーパーマイクロサージャリーのトレーニングモデル:二次出版.
日本マイクロ会誌, 2019;32:78-83.
使用機材
参加者は普段使用しているご自身の持針器、鑷子、はさみの持参をお願いします(事務局では準備しませんのでご注意ください)。これ以外の手術器械は、事務局で準備したものを使用していただきます。事務局では、手羽先、顕微鏡、縫合糸、バックグランド、生田式血管固定鉗子、ガーゼ、注射器、ヘパリン入り生食、開創器、シーツなどを準備します。
なお、顕微鏡と縫合糸は以下の市販されている製品を使用します。
- 顕微鏡:三鷹光器株式会社 MM51/YOH
- 縫合糸:株式会社河野製作所 NDL01W-7
(11-0ナイロン、3/8 丸針、Needle size:2.5mm、Needle diameter:65 µm)
血管吻合方法
手羽先の対象血管の展開、外膜切除及び生田式血管固定鉗子とバックグランドの設置までは、事務局側で事前に準備します。血管吻合の技術のみが評価の対象になります。
- 血管吻合方法は「180度法にて6針縫合」に統一します(支持糸を180度の角度で2針かけた後、その間の前壁2針、血管固定鉗子を反転した後に後壁2針の吻合)。
- 評価項目は、別紙の「スーパーマイクロサージャリー血管吻合コンテスト評価表」を参照下さい。スピードよりも正確性をより重視した評価となっていますので、美しい血管吻合を心がけて下さい。
- 参加チームには、事前に事務局で作成した血管吻合の参考ビデオを送付します。
予選(ビデオ撮影、非公開)
日時:2020年11月19日(木)12時~18時(予定)
自由練習、ビデオ撮影を各チーム1時間以内の持ち時間で行ないます。
(各チームの予選日時は、参加チームが決定した後に調整して決定します。)
自由練習の後に、10分間の血管吻合のビデオ撮影を行い、匿名化して記録します。制限時間以内に完了しなくても、10分間で終了していただきます。練習用の手羽先は事務局で用意します。
予選審査会(非公開)
日時:2020年11月20日(金)11時~13時(予定)
匿名化して記録されたビデオを審査員が「スーパーマイクロサージャリー血管吻合コンテスト評価表」に従って評価し、本選出場4チーム(予定)を決定します。11月20日(金)の午後に、実施責任者からチームの代表者に予選結果を連絡します。また、会場にも掲示します。
本選(公開)
日時:2020年11月21日(土)13時~14時(予定)
本選出場チームに、制限時間15分で血管吻合を行なっていただきます。顕微鏡を2台使用し、2チームずつ同時に行い、審査員が「スーパーマイクロサージャリー血管吻合コンテスト評価表」に従って評価します。
審査員(50音順、敬称略)
予選 | 大井宏之 | (聖霊浜松病院手外科・マイクロサージャリーセンター) |
---|---|---|
佐野和史 | (順天堂大学形成外科) | |
高見昌司 | (関西電力病院形成外科) | |
長谷川健二郎 | (川崎医科大学整形外科) | |
松田健 | (新潟大学形成外科) | |
本選 | 柿木良介 | (近畿大学整形外科) |
五谷寛之 | (大阪掖済会病院整形外科) | |
櫻井裕之 | (東京女子医大形成外科) | |
関堂充 | (筑波大学形成外科) | |
服部泰典 | (JA山口厚生連小郡第一総合病院整形外科) |
結果発表、表彰
2020年11月21日(土)の第47回日本マイクロサージャリー学会閉会式で結果発表、表彰を行います。
協賛
三鷹光器株式会社、株式会社河野製作所