会長挨拶
第52回日本消化吸収学会総会
会長 佐々木 雅也
滋賀医科大学医学部看護学科基礎看護学講座/
滋賀医科大学医学部附属病院栄養治療部
この度、2021年10月30日(土)に第52回日本消化吸収学会総会を開催させていただくこととなりました。当初は滋賀県大津市のピアザ淡海での開催を予定しておりましたが、新型コロナウィルス(COVID-19)感染の収束の目途が立たないことから、オンライン形式での開催となりました。
本学会は1970年に日本消化吸収研究会として設立され、1984年に学会として改組されました。すでに50年を超えて活動されており、歴史と伝統のある学会です。滋賀医科大学からは、馬場忠雄名誉教授が第30回総会を、藤山佳秀名誉教授が第40回総会を開催されました。今回、第52回総会の会長を仰せつかり、身の引き締まる思いがいたします。
第52回日本消化吸収学会総会のテーマは、「消化吸収学と栄養学の融合」といたしました。私は滋賀医科大学医学部附属病院にて広く栄養管理に携わってまいりました。また長年、エネルギー代謝を中心とした栄養代謝研究にも関わるなかで、消化管ならびに肝胆膵の機能と栄養学とは密接に連携していることを実感し、このようなテーマとさせていただきました。
また今回は、第1回トランスポーター研究会関西支部会との合同開催となります。トランスポーターは栄養素や代謝物の細胞膜輸送、上皮輸送を担う機能性タンパクで、消化吸収機構と密接な関係があります。基礎研究をされておられる先生と臨床医学の先生とが合同で学術集会を開催できる貴重な機会でもあります。
昨年に引き続きオンライン形式での開催となりますが、ご参加いただきました皆様にとって充実した有意義な学術集会となりますよう、鋭意準備に努めてまいりたいと存じます。多数の先生方のご参加を心よりお待ちしております。
2021年5月吉日