残暑とCOVID-19禍の中、いかがお過ごしでしょうか。
第48回日本肩関節学会(JSS)・第18回日本肩の運動機能研究会(JSSFR)学術集会の開催まで2ヶ月を切りました。現在、一般演題の査読を終えプログラム最終調整をおこない、10月初旬にはプログラム集をお届けできると思います。
現時点における本学術集会準備状況についてご報告させていただきます。
開催日
【現地開催】2021年10月29日(金)・30日(土)
【オンデマンド配信】2021年11月15日(月)~30日(火)
10月29日(金)・30日(土) | 11月15日(月)~ 30日(火) オンデマンド配信 |
動画・スライドの事前提出 | ||
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現地開催 | ライブ配信 | |||
指定 プログラム |
○ 現地開催あり |
× ライブ配信 なし |
〇 | 来場可否に関わらず要提出 |
教育研修単位 取得可 |
教育研修単位 取得可 |
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主題 | ○ 現地開催あり | 〇 | ||
一般演題 | × WEB配信サイトにて 講演動画を掲載 | 〇 | ||
共催 セミナー | ○ 現地開催あり |
〇 ※企業の方針によって、オンデマンド配信を実施しないセミナーがある可能性もございます。 |
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教育研修単位 取得可 |
教育研修単位 取得可 |
会 場
ウインクあいち(愛知県産業労働センター)
開催形式
ハイブリッド開催で準備を進めておりますが、ワクチン接種が進んでいる状況から、感染予防対策を十分講じた上で、できる限り現地参加を募る方向で考えております。
但し、国・各地方自治体の新型コロナ感染拡大予防対策指針に準じ会場の収容人数を制限いたします。
もし、新型コロナ感染状況が極端に悪化して完全Web開催となった場合には、会期のプログラム通りの時間に、オンライン上で座長による進行によりナレーション入りPPTを配信し、演者への質疑と総合討論を行います。Web聴講者からの質問はチャットで対応いたします。
プログラムについて
1. 指定プログラムについて
現在、JSSの特別企画として、特別講演(2)、文化講演(1)、特別教育講演(1)、会長講演(1)、国際シンポジウム(2)、シンポジウム(1)、コンバインドシンポジウム(2)、教育研修講演(4)、ランチョンセミナー(10)、アフタヌーンセミナー(1)、ワークショップ(3)、JSSFRの特別企画としてシンポジウム(2)、会長講演(1)を予定しております。
今回の学術集会の特別講演は、日本の講師は松戸整形外科病院の黒田重史先生に「非外傷性肩関節不安定症の病態と治療」、海外の講師はTulane UniversityのFelix H Savoie先生に「The history of shoulder surgery. Past, Present and Future」というテーマでお願いしております。文化講演には、日・米プロ野球を経験され、現在野球解説者としてご活躍中の川上憲伸氏をお招きして、トークショー形式で「投球障害をいかに防ぎ、克服するか:日米プロ野球の経験を踏まえて」をお届けしますをおります。特別教育講演として、この1年間テレビでもおなじみのとなりました愛知医科大学感染症科教授の三鴨廣繁先生に、「COVID-19時代における肩関節手術の感染対策」のご講演をお願いしております。
【指定プログラム一覧】
- 特別講演:松戸整形外科病院 黒田 重史 先生
「非外傷性肩関節不安定症の病態と治療」 - 特別講演:Tulane University Pf. Felix H Savoie
「The history of shoulder surgery. Past, Present and Future」 - 文化講演:野球解説者 川上 憲伸 氏
「投球障害をいかに防ぎ、克服するか:日米プロ野球の経験を踏まえて」 - 特別教育講演:愛知医科大学大学院 医学研究科臨床感染症学 教授 三鴨 廣繁 先生
「COVID-19時代における肩関節手術の感染対策」 - JSS国際シンポジウム:「胸郭出口症候群」
「一次修復不能な腱板広範囲断裂の治療戦略:RSA以外の対応」
「投球障害肩」 - JSS&JSSFR コンバインドシンポジウム:「多方向性不安定症に対する治療戦略」
「投球障害肩-治療における多角的戦略-」
- JSSFRシンポジウム:「投球障害に対する年代ごとのアプローチ 少年の部」
「投球障害に対する年代ごとのアプローチ 青年の部」 - ワークショップ:BCS Baseball Performance代表の前田 健 氏による
「理論に根差した投球動作指導の実際」
順天堂大学附属静岡病院の最上 敦彦 先生による
「上腕骨近位端骨折の治療 -後遺障害を減らすための方策-」
至学館大学の後藤 英之 先生による「エコーによる肩の病態把握」
【海外演者のご紹介】
国際シンポジウム、シンポジウム、コンバインドシンポジウムには、海外から以下の先生方を招聘いたしております。
<北米>
W Ben Kibler先生(The Shoulder Center of Kentucky)
Keith Meister先生(TMI Sports Medicine and Orthopedic Surgery)
Brandon Erickson先生(Rothman Orthopedics)
Ian K.Y. Lo先生(University of Calgary)
<韓国>
Joo Han Oh先生(Seoul National University)
Jin Young Park先生(NEON Orthopaedic Clinic)
Sang Jin Shin先生(Ewha University)
In-Ho Jeon先生(Asan Medical Center)
来日はかないませんが、全員リアルタイムまたは講演動画でご参加いただける予定となっております。
【第48回日本肩関節学会シンポジウムについて】
第48回日本肩関節学会のシンポジウムは、「投球障害肩」、「一次修復不能な腱板広範囲断裂の治療戦略-RSA以外の対応-」、「胸郭出口症候群」の3つのテーマを掲げ、「投球障害肩」、「一次修復不能な腱板広範囲断裂の治療戦略-RSA以外の対応-」は国際シンポジウムといたしました。
「胸郭出口症候群」には、帝京大学神経内科の園生雅弘先生、関西医科大学整形外科の齋藤貴徳先生、慶友整形外科病院の古島弘三先生、帝京大学生計外科の佐々木源先生、流山中央病院整形外科の國吉一樹、韓国のIn-Ho Jeon先生といった手外科医、神経内科医の先生方にもご登壇いただきます。
これらのシンポジウムでは同時通訳を準備して、日本語でも質疑にご参加いただけるようにいたします。
【コンバインドシンポジウムついて】
学会と研究会のコンバインドシンポジウムは、「投球障害肩-治療における多角的戦略-」と「肩関節多方向性不安定症に対する治療戦略」をテーマといたしました。
「投球障害肩-治療における多角的戦略-」では、医師と理学療法士のシンポジストに加えて、野球解説者の川上憲伸氏、BCS Baseball Performance代表の前田健氏、東邦大学・東邦高校硬式野球部総監督の森田泰弘氏、ジュニアベースボールリーグ愛知事務局長の山本次雄氏にもコメンテーターとしてご参加いただき、医療サイドだけでなく、現場からのご意見や要望も織り交ぜながら議論を深めたいと思います。
「肩関節多方向性不安定症に対する治療戦略」では、Sang Jin Shin先生にもシンポジストに加わっていただき、整形外科医と理学療法士で、この難問を解決する方策を議論したいと思います。
【第18回日本肩の運動機能研究会シンポジウムについて】 研究会のシンポジウムのテーマは、「投球障害肩に対する年代ごとのアプローチ」「肩関節多方向性不安定症の保存療法」とし、前者では投球障害肩の少年期と青年期での対応の違いを、後者では最も医師・理学療法士を悩ませる緩い肩に対する保存療法をとことん深掘りします。
【ワークショップについて】
「理論に根差した投球動作指導の実際」
講師:BCSパフォーマンスの前田健氏
「エコーによる肩の病態把握」
講師:至学館大学健康科学部健康スポーツ科学科の後藤英之先生
「上腕骨近位端骨折の治療-後遺障害を減らすための方策-」
講師:順天堂大学医学部附属静岡病院整形外科の最上敦彦先生
の3つを企画しております。
9月初旬~中旬の参加登録開始時から10月中旬まで先着30名で受講者を募集いたしますので、奮ってご応募をお願いいたします。
【その他のご案内(指定プログラム)】
- 特別講演、ランチョンセミナー、国際シンポジウムの海外招聘者(現時点で北米5名・韓国4名・台湾1名の計10名)は、全員、リアルタイムにて参加していただける予定です。(念のためナレーション入りPPTを送付していただきます)。
- 主題の海外参加者(現時点で1名)については、リアルタイムまたはナレーション入りPPT提出のみを選択していただきます。
2.一般演題について
【一般演題の発表について】
従来、特別企画以外の演題発表は、口演発表の主題・一般演題・ショートトークと、ポスター・E-ポスターなどの枠組みで行われてきました。しかし、COVID-19禍ということで、その枠組みを以下のようにいたしました。
- 主題は一般演題として提出された抄録の査読評価が高い演題を抽出して、それ以外は全て一般演題といたしました。
- 主題は会期中の口演発表とし、一般演題は全て口演発表ではなくアーカイブ形式のオンライン閲覧とし、閲覧期間は現地開催時から11月30日(火)までの予定です。
- ポスター展示、ショートトークは会場が密になる可能性があるため、なしといたしました。
- E-ポスターは、会場で閲覧する現地参加者が少ないことと、今回、アーカイブ方式のオンライン閲覧を採用したため、それに集約いたしました。
- 一般演題につきましては、閲覧者に演題閲覧後に採点していただき、JSSとJSSFRそれぞれにおいて、総合点順位の一位(金鯱賞)、二位(銀鯱賞)、三位(銅鯱賞)として、金鯱賞:3万円、銀鯱賞:2万円:銅鯱賞:1万円の賞金を差し上げる予定です。これは、高岸直人賞やベストアブストラクト賞とは別の本学術集会のみの企画であり、口演機会のない一般演題のみを対象といたします。
その他
- 日整会の単位取得は、現地参加とオンデマンド視聴のみ可能といたします。
- 会場からのライブ配信:コストの問題から中止いたしました。
- 会場で収録した口演プログラムは全て編集し、11月15日(月)~11月30日(火)の期間配信予定です。
- 9月初旬~中旬に参加登録(原則的に事前参加登録、クレジットカード決済)開始予定です。
- 全員懇親会は、COVID-19禍にあることに配慮して、今回も残念ですが中止とさせていただきます。
国・各地方自治体の新型コロナ感染拡大予防対策指針、各施設の行動管理規制を遵守し、感染対策を十分に講じた上で、会員の皆様には可能な限り名古屋の現地に集まってface to faceの議論をしていただき、有意義な学術集会にしたいと考えております。会員の皆様のご理解とご協力を是非お願いいたします。
第48回日本肩関節学会学術集会会長
岩堀 裕介(あさひ病院 スポーツ医学・関節センター)
第18回日本肩の運動機能研究会会長
飯田 博己(愛知医科大学病院リハビリテーション部)
学術集会事務局長
酒井 忠博(トヨタ記念病院整形外科)
学術集会運営委員
平岩 秀樹(名古屋大学整形外科)
梶田 幸宏(愛知医科大学整形外科)
伊藤 岳史(あさひ病院 スポーツ医学・関節センター、整形外科)
山本 隆一郎(あさひ病院 スポーツ医学・関節センター、整形外科)