第44回日本脳腫瘍病理学会(The 44th JSBTP2026)

第44回日本脳腫瘍病理学会(The 44th JSBTP2026)

ご挨拶

会長 谷野美智枝

第44回日本脳腫瘍病理学会
会長 谷野 美智枝
(旭川医科大学病院 病理診断科・病理部 教授)

第44回日本脳腫瘍病理学会学術集会を木下学副会長(旭川医科大学 脳神経外科 教授)と共に2026年6月11日から12日に石川県立音楽堂で開催させていただきます。学会2日目は12日から14日まで開催される第21回アジア脳腫瘍学会学術集会(Asian Society for Neuro-Oncology: ASNO2026) (会長:金沢大学 脳神経外科 中田光俊 教授)と一部併催としました。この二つの国内・国際学会を一連の学会ととらえ、共通テーマとして「脳腫瘍学の先見知〜希望への架け橋〜(Visionary Wisdom -Hope for patients-)」を掲げました。脳腫瘍に関わる臨床医、病理医、研究者が金沢に集い、貴重な症例の共有、最新の診断法、研究成果、治療法などに関する学術交流を深め、最先端の成果を日本から発信することで、本学会が日本・アジアのみならず世界中の患者様の希望につながる架け橋になりますように祈念しております。

特別講演には、世界のゲノム医学を牽引し1990年代からオーダーメイド医療の概念を提唱され個別化医療の推進に尽力されてきた中村祐輔先生、WHO脳腫瘍分類において中心的な役割を果たされているKenneth D. Aldape先生にお願いしました。脳腫瘍の分野は他分野と比較しても、基礎研究と臨床医学との密な融合により目覚ましい進歩をとげている独特な分野です。形態、遺伝子、エピゲノム、メチル化解析などによる詳細な分類は、疾患の本質に迫る手がかりであるだけでなく、適切な画像診断や治療につながるものです。私たちは、まだまだ手ごわい「脳腫瘍」を理解し、制圧することを目標に集まったチームです。基礎研究者、病理学者、脳神経外科医など多分野の専門家が一堂に会し、基礎と臨床の垣根を超え知識を共有し同じ目標に向かって共に邁進する機会にしたいと考えております。

金沢は日本人にとっても大変魅力的な場所でありますが、世界的にも「ナショナルジオグラフィック」をはじめ多くの雑誌が「一生のうちに訪れるべき場所」として選出する魅力溢れるまちです。BTPとASNOとの併催で連続して参加くださる先生方にとっては4日間にわたる長丁場の学会になりますが、脳腫瘍にどっぷり浸かって頂き学術交流のみならず、金沢の美しい景観や食文化を楽しみながら、実り多い時間を過ごされることを願っております。

皆様のご参加を心よりお待ちしております。

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