「医工連携企画」は卓越したものづくり技術を有する企業・団体と医師を含む医療者のニーズをマッチさせ、いままでにない画期的な医療機器・医療システムの創出を目指す企画です。
医工連携企画は、①医工連携学術プログラム、②医工連携展示、③医工連携展示紹介セッションの3つより構成されます。
ご挨拶
このたび、第34回日本泌尿器内視鏡学会総会が、岡山大学大学院医歯薬総合研究科 泌尿器科病態学講座 那須 保友会長のもとで、2020年11月19日(木)~21日(土)の間、WEB開催をさせていただくことにいたしました。当初は、岡山コンベンションセンター、岡山県医師会館、岡山シティミュージアムにおいて開催の予定で準備を進めておりましたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大の影響を踏まえ、岡山でのオフラインでの開催を中止し、オンラインでのWEB開催とさせていただくことにいたしました。
さて、本学会のテーマである内視鏡治療分野において、泌尿器科は非常に重要な役割を果たしてきました。内視鏡を用い、人体の内部を初めて観察したのは泌尿器科医であります。1853年、フランスの泌尿器科医が尿道から内視鏡を挿入し、膀胱内を観察しています。一方、ロボット支援手術を現在のように普及させたのも泌尿器科医です。2000年、初のロボット支援下手術システム、da Vinci サージカルシステムがFDA(アメリカ食品医薬品局)により認可され、本邦においてもロボット支援手術の約9割は、泌尿器科医による前立腺癌や腎癌に対する手術であります。現在は泌尿器科分野以外でも保険適応が拡大され、ますますの発展が期待されている分野であります。
2019年に開催された第33回日本泌尿器内視鏡学会総会では、学会初の医工連携企画として企業技術と医師のニーズマッチングを目的とした技術展示を、医工連携・新技術検討委員会主催で開催させていただき、両者にとっても非常に有意義な意見交換を行うことができました。学会の価値は、議論を通してどれだけ価値のある研究(sustainable development)を生み出していけるかということにあると考えております。そのための取り組みとして、今後もこの企画を継続して参りたいと考えております。
泌尿器科ではすでに前述のような先端的低侵襲手術が広く普及しており、国産医療機器開発の視点からもそのニーズは極めて多くかつ広く存在しています。しかし、残念ながら、機器開発に寄与するプラットフォームの整備は十分とは言えず、これまでこれらの知識や情報を収集する場が存在しませんでした。このたび、那須保友会長のご高配により、学術集会はWEB開催となりましたが、昨年に引き続きニーズマッチングを目的とした技術展示会をWEBにて開催することとなりました。WEB展示会だけではなく、オンラインプレゼンテーションを行い、経験豊富な泌尿器科医が司会者となり、ご発表の機会を設けます。出展される企業様にとっては、貴社が持つ技術を、関心を持つ泌尿器科医へ向けてプレゼンする絶好の機会となります。
この泌尿器科領域の医工連携企画にご興味をお持ちの企業、団体様は、ぜひ出展の検討を賜れば幸いです。
2020年7月
日本泌尿器内視鏡学会 医工連携・新技術検討委員会
委員長 武中 篤
(鳥取大学医学部器官制御外科学講座 腎泌尿器学分野)
医工連携学術プログラム
医工連携特別企画基調講演 「スタンフォード医療機器起業家育成講座」
日時:2020年11月19日(木)14:50~15:40
座長 武中 篤 (鳥取大学医学部器官制御外科学講座 腎泌尿器学分野)
演者 池野 文昭(Stanford University Biodesign)
医工連携特別講演 「医工連携の統合的実践」
日時:2020年11月19日(木)15:40~16:20
座長 那須 保友(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科泌尿器病態学)
演者 大澤 晋 (岡山大学病院 医療安全管理部)
医工連携展示
展示日程:2020年11月19日(木)~12月20日(日)
展示場所:WEB開催
※各企業で培われたユニークで優れた技術の紹介を主旨とし、要素技術と医師・医療者のニーズとのマッチングを目的とします。医療分野への進出に強い意欲をお持ちの企業・団体のご参加をお待ちしております。
医工連携展示紹介セッション
セッション名:医工連携展示ニーズマッチング
日時:11月20日(金)14:00~15:30(90分)
会場:WEB開催
内容:ニーズマッチングのためのリアルタイムプレゼンテーション
発表時間:1社9分(質疑応答込み)
※参加企業数に応じて変更となる可能性がございます。
◆医工連携・新技術検討委員会委員が「司会者」となり、自身のアイディアの実現可能そうな企業を探している医師や、面白い新技術のある企業を探している医師を対象に、医工連携企画展示に出展いただいている企業より、プレゼンを行っていただきます。
出展される企業にとっては、自社が持つ要素技術へ関心の高い医療者へ向けて紹介する機会となります。
◆この度、医工連携展示ニーズマッチングを開催するにあたり、事前に皆様からの質問を募集いたします。 ご登録いただいたご質問はとりまとめ、当日司会の先生方より各社へ質問しセッション内で回答させていただきます。
◆出展企業のプレゼンテーションスライドは、下記の出展社紹介に掲載しています。
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※会員に皆様へお送りしています抄録アプリのパスワードと同じです。
皆様のご登録をお待ちしております。
出展社紹介
イシダメディカル株式会社
私たちイシダメディカル株式会社はイシダグループの医療機器事業会社です。
イシダメディカルは、イシダで独自保有する技術や製品開発のノウハウを医療分野へと展開する新規事業としてスタートしました。
ものづくりを通じて人手不足が進行する医療現場でのさまざまな業務課題に対し自動化、省力化につながる解決策を創造し、医療従事者のみなさまをサポート致します。
お立ち寄り頂ければ幸いので何卒宜しくお願い致します。
URL:https://www.ishidamedical.com/j/jp/
キリシマ精工株式会社
弊社は鹿児島県にある、精密金属切削加工メーカーで、細加工を得意としており、チタンなどの難削材も加工対応可能で御座います。
業種としましては、光通信部品、半導体部品、装置部品、医療部品等を対応しておりますが、昨年の4月からは、舌側矯正医と共同開発したブラケット(ZERO-SYSTEM)(管理医療機器クラス2)を製造し販売メーカー様より販売しております。
最近は、医療部品の引き合いが多く、様々な種類の鉗子も、製造させて頂いております。
『こんなの欲しい』・『こんなに出来ないか』・『こんな物作りたい』を一緒に形にさせて頂ければと考えております。
URL:http://kirishima-seiko.jp/
株式会社コーポレーションパールスター
弊社は、1915年現在の広島県江田島市に、軍足を製造する陸海軍指定監督工場として創業しました。以来、105年に渡り一貫して靴下を製造して参りましたが、2006年に「転倒予防靴下」を製造したことにより、医療介護分野へ参入。2014年一般医療機器製造販売業許可を取得し、「むくみ対策靴下」の販売を開始しました。現在は夜間のトイレ回数を減らせる製品として、調剤薬局、介護用品取扱店等にて販売しています。
URL:http://corporation-pearlstar.com
株式会社三松
金属加工から各種機械装置の設計・生産まで、あらゆるモノづくりをお任せください。医療機器に本格的に取り組むため2018年に医療機器製造販売業許可を得て、開発体制も整っております。本展示会では新たに開発し上市した、ロボット手術に用いる医療機器「プローブアタッチメント」を展示しておりますので是非ご覧ください。また、新たな工具・装置の開発のご相談など、どうぞお気軽にお問い合わせください。
東京都医工連携HUB機構
医療関係者と企業の交流機会を提供し、医工連携により臨床現場のニーズに基づく医療機器開発・事業化を推進します。
開発に際しては、医療機器特有の法規制やマーケットに関するノウハウを有する製販企業との連携による、確実な事業化を目指します。
鳥取大学医学部附属病院 新規医療研究推進センター
医療機器などの研究開発を推進するために、企業の方々に向け、病院を舞台に医療機器開発人材育成共学講座(以下、共学講座)を開催しております。共学講座には、全国から高度な技術力と医療機器開発に熱心な企業が参加しています。私たちは共学講座に熱心に参加する企業と医療現場をつなげ、医療従事者のお困りごと解決につながる製品開発をサポートしています。ぜひ、私たちと医療機器開発をご一緒しませんか?
株式会社トライテック
弊社は「不可能を可能にする会社」をスローガンに掲げ、設立以来製鉄用特殊工具の設計・製造及び販売を行ってきた。約3年前に長崎大学医学部のコーディネーターに出会い、「鏡視下手術における硬性内視鏡スコープレンズの汚染問題」を知ったことをきっかけに医療業界へ参入することとなった。今回、この問題を解決するべく弊社が開発したのが、硬性内視鏡洗浄カバーである。本開発品は既存のスコープレンズの上方からワンタッチで被せ、カバーの内側を流れる液体(洗浄液)とそれを吹き飛ばす気体(ガス)によって体腔内での短時間洗浄を可能とする。本開発品によって手術中の術者の視界を確保することができ、患者の安全性の向上や術者のストレス軽減、手術時間の短縮など医療業界へ大いに貢献することができる。
URL:https://www.trytec-japan.com/about/
マルホ発條工業株式会社
私たちマルホ発條工業株式会社は、京都の金属部品メーカーです。
工業向けのばね製造から始まり、今日では医薬品などの包装機械の開発・製造・販売のほか、医療分野では主にカテーテルや内視鏡処置具に使われる長尺コイルを供給しています。
他にも、超微細コイルの加工やレーザー加工、電解研磨処理も得意としております。また、近年は産学連携、医工連携に積極的に参画し、大学と共同で回転特性のデータ蓄積、品質の向上に努めています。どうぞよろしくお願い致します。
URL:https://www.maruho-htj.co.jp/
株式会社メディビート
当社は、鳥取大学附属病院を始めとする医療機関や介護・福祉施設等の医療系ニーズやシーズ(研究成果、アイデア)をもとにして新製品の開発、事業化を行う鳥取大学発ベンチャーです。
日々医療現場では、医師等の医療従事者によるニーズや新しいアイデアが多く生まれますが、製品化に至っていないケースが多くあります。そのようなニーズ/シーズの中から製造企業や医療機器販売企業と連携し、新たな製品の開発・提供を行います。
URL:http://medibeat-inc.co.jp/
医工連携・新技術検討委員会 委員一覧
委員長 | 武中 篤 | 鳥取大学医学部器官制御外科学講座 腎泌尿器学分野 |
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委員 | 那須 保友 | 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 泌尿器病態学 |
委員 | 金山 博臣 | 徳島大学大学院医歯薬学研究部 泌尿器科学分野 |
理事長 | 藤澤 正人 | 神戸大学大学院医学研究科 腎泌尿器科学分野 |
委員 | 植村 天受 | 近畿大学医学部 泌尿器科 |
委員 | 江藤 正俊 | 九州大学大学院医学研究院泌尿器科学分野 |
委員 | 河内 明宏 | 滋賀医科大学 泌尿器科学講座 |
委員 | 羽淵 友則 | 秋田大学大学院医学系研究科 腎泌尿器科学講座 |
委員 | 市川 智彦 | 千葉大学大学院医学研究院 泌尿器科学 |
委員 | 中川 健 | 東京歯科大学 市川総合病院 泌尿器科 |
委員 | 三股 浩光 | 大分大学医学部腎泌尿器外科学講座 |
委員 | 宮嶋 哲 | 東海大学医学部付属病院 泌尿器科 |
委員 | 吉村 耕治 | 静岡県立総合病院泌尿器科 |
委員 | 木下 秀文 | 関西医科大学 腎泌尿器外科学講座 |
委員 | 井上 啓史 | 高知大学医学部泌尿器科学講座 |
委員 | 土谷 順彦 | 秋田大学大学院医学系研究科 腎泌尿器科学講座 |
委員 | 山口 雷蔵 | 神戸大学大学院医学研究科先端医療テクノロジー開発・応用学 |
委員 | 森實 修一 | 鳥取大学医学部器官制御外科学講座 腎泌尿器学分野 |
委員 | 和田 耕一郎 | 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 泌尿器病態学 |
委員 | 仲村 和芳 | 千葉大学大学院医学研究院 泌尿器科学 |
委員 | 日向 信之 | 神戸大学大学院医学研究科 腎泌尿器科学分野 |
委員 | 大關 孝之 | 近畿大学医学部 泌尿器科 |
委員 | 成田 伸太郎 | 秋田大学大学院医学系研究科 腎泌尿器科学講座 |
委員 | 楠原 義人 | 徳島大学大学院医歯薬学研究部 泌尿器科学分野 |
委員 | 影山 進 | 滋賀医科大学 泌尿器科学講座 |
お問い合わせ先
第34回日本泌尿器内視鏡学会総会 運営事務局
日本コンベンションサービス株式会社(JCS)内
〒541-0042 大阪市中央区今橋4-4-7京阪神淀屋橋ビル2F
TEL:06-6221-5933
E-mail:34jse[あ]convention[ど]co[ど]jp([あ] を @ に,[ど] を . に変えてください。)