2021年2月26日～27日に開催された第30回泌尿器分子・細胞研究会は、皆様の温かいご支援とお力添えを頂戴しまして、大きな問題もなく無事に終えることができました。
おかげさまで、2日間で合計200名の方々にご参加いただき、特別講演6演題、研究奨励賞応募および一般演題合わせて61演題のご発表を頂戴し、当研究会の特徴である「フランクな討論」が実演できたのではないかと思います。第29回から実質的に半年あまりの間隔しか空いていない状況にも関わらずこのような多数の参加者と活発なご討論が行えたことで、「基礎研究が泌尿器科の原動力になるのだ」ということを再認識させていただき、若手の研究者はじめ、多くの皆様に研究意欲をかき立てるきっかけになったのではないかと自負するところです。主催者側の不手際もあり、第2日目は予定の1時間近く終了が遅れてしまいました。関係者の中には予定を変更して最後までご参加いただいた方も少なくなかったことと拝察いたします。この場をお借りしてお詫び申し上げます。
閉会式でも申し上げましたが、第29回の徳島、第30回の名古屋開催では皆様に十分なおもてなしが叶わなかったことを本当に残念に思っております。この気持ちを来年の第31回開催の金沢大学の皆様に託したいと思います。
改めまして、第30回の当研究会開催にあたり、多くの皆様のご協力を頂戴できましたことに厚く御礼申し上げます。

また、研究奨励賞応募演題の中で優れた研究を発表した下記の演者に研究奨励賞を授与いたしましたので、ここにご報告申し上げます。受賞者の皆様、誠におめでとうございます。

【口演部門】
AO-7「Micropapillary urothelial carcinoma の病態解明と新規治療法の探索」
大豆本　圭　先生（徳島大学大学院　医歯薬学研究部　泌尿器学分野）

【ポスター部門】
AP-2「尿路結石薄片に対する多面的構造解析法による尿路結石形成におけるタンパク質の機能解明」
田中勇太朗　先生（社会医療法人　宏潤会　大同病院　泌尿器科）

新型コロナウイルスのワクチンが国内でも普及し始めておりますが、COVID-19の感染状況はまだまだ油断できない状況でございます。末筆になりますが、皆様がご体調を崩さずに、ご研究、日常業務に携わることができるよう祈念いたします。

2021年3月1日

第30回泌尿器科分子・細胞研究会
会長　住友　誠