会長挨拶

木村 穣 第25回日本心臓リハビリテーション学会学術集会 会長
木村 穣
関西医科大学 健康科学科 教授

 第25回日本心臓リハビリテーション学会学術集会を2019年7月13日、14日に大阪国際会議場で開始させていただきます。心臓リハビリテーションを中心とする循環器、動脈硬化予防および健康長寿はいまや人類共通かつ最大のテーマになってきました。そして予防としての医学は、薬剤のみならず運動から栄養、心理まで幅広く研究され確実なエビデンスを重ねてきています。
 しかしこの予防を医療として考えると、まだまだ臨床現場での実践応用は発展段階と思われます。その理由は、医学教育を始め臨床医学そのものが診断と治療に重きを置き、予防に最も必要な行動変容については“正しく説明し同意を得れば人は変わる”、という旧態依然とした行動理論に基づいてきたからです。しかしその結末は我が国の動脈硬化疾患、生活習慣病の動向を見ても明らかであり、ついに医学教育においては、平成28年度医学教育コアカリキュラムに初めて行動医学、心臓リハビリテーションを正式採用するまでにいたっています。時代は従来の急性期医療の延長として考えてきた慢性期・維持期医療の概念を根本的に変化させることを要求しています。
 そこで今回の大会テーマは、“心リハイノベーション-行動医学からICTまで-”とし、新しい心臓リハビリテーションの構築を今一度考え、進化させることを目的としました。もちろんこれまでの急性期医療との連携や他疾患との関連などこれまで以上に医学の進歩と心臓リハビリテーションの連携についての議論、教育等も重要であることは言うまでもありません。
 同時に心臓リハビリテーションは日本だけではなく、グローバル医療として全世界で推進されています。日本の現状を世界に発信しかつ新たな知見を海外からもいただくために、ヨーロッパ心臓リハビリテーション学会(EAPC、EuroPrevent)、アメリカ心臓リハビリテーション学会(AACVPR)とのJoint Sessionおよびアジア各国との共同開催としてAsia PReventも同時に開催する予定です。
 大阪は現在海外からの観光客も非常に増加しており新しい魅力ある都市に変貌しております。ぜひ学会とともに新しいWelcome to Asian Gateway Osakaとしての魅力もお楽しみいただければ幸いです。
 皆様のご参加、ご協力を心よりお願い申し上げます。