2021年8月28日（土）に2021 AO Spine Japan Conference/Congressを川崎にて開催させていただきます。AO Spine Japanとして初めて開催させていただく学会となります。またこのような会を開催させていただけますこと大変光栄に存じております。

AO Spineは脊椎外科医の生涯にわたる教育・研修を目的とした財団で、2003年にスイスで発足しました。国内でも野原裕先生, 佐藤栄修先生、冨士武史先生、川上守先生、小西宏昭先生、豊根知明先生の６名の先生方のもとAO Spine Japanが創設されました。初代Chairpersonの野原裕先生から佐藤栄修先生、川原範夫先生、豊根知明先生と教育に情熱を傾けてこられた先生方が引き継がれ、私で第5代目となります。AO Spineは脊椎外科の若手から熟練の先生方までを対象に生涯にわたり、従来型の講演・講義とは一線を画して、セミナーやコースを通じてinteractive（双方向性）な研修の場を提供することを目指しています。

本学会のテーマは「AO Spine Japan: Past, Present & Future」とさせていただきました。AO Spine Japanは2003年に発足して17年が経過し、メンバー数も600名を超え発展してまいりました。この機会にAO Spine Japanが設立以来歩んできた過去を振り返り、現状を直視して、今後どのような組織を目指したらよいのかを一度立ち止まって議論することが、より良い未来を切り開くためには重要と考えています。また、2020年初頭よりCOVID-19感染が全世界的に広がり、いまだ国内を含めて収束する兆しが見えません。我々脊椎外科医もCOVID-19と共存・共生することが求められています。そこで「危機的状況下での脊椎手術マネージメント」を主題とさせていただき、感染のパンデミックや致命的合併症など多様な危機的状況下で我々脊椎外科医はどのように対処し、行動すべきかについて議論していきたいと考えております。

学会場の東京サイエンスセンターは羽田空港とは多摩川をはさんで目と鼻の先にあり、交通の便が良いところです。COVID-19のために未だ移動や集会には一部制限があり、開催時期の状況が不透明ではありますが、役員、関係者一同、感染防止に努めながらの現地開催を目指し、鋭意準備を進めております。皆様、ぜひご参加いただきface-to-faceでの議論ができますよう、よろしくお願い申し上げます。