第13回日本Acute Care Surgery学会学術集会
会長 江口 晋
(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科
移植・消化器外科学)
この度、第13回日本Acute Care Surgery学会学術集会を2021年11月26日(金)、27日(土)に、長崎市の出島メッセ長崎にて開催させていただく運びとなりました。日ごろからの皆様のご厚情に心から御礼を申し上げます。
本本学術集会のメインテーマは、「最強チームの作り方 ~碗チーム ONE TEAM~」といたしました。ACSチームの成熟には外科医のみならず麻酔科、ICU、看護師、ME、CE、薬剤師、放射線技師など多職種の連携が重要といわれております。あの緊迫した状況での救命率の向上を実現させるためにはチームが能動的にスムーズに機動することが必須です。また、最近は鏡視下外科や各種有効薬剤もACS領域の大きな助けとなってきています。各々の能力を最大限に発揮し、患者救命という目標に向かって一つの碗の中で各々の地域でのbestなACSが実現できればと思います。長崎ちゃんぽんのようにONE TEAMが美味しく完成するように議論し、情報交換・共有できる学術集会とできるよう尽力いたします。
また、特別講演にはチーム育成の視点からも長崎の名士である髙田 明氏(株式会社 A and Live 代表取締役(ジャパネットたかた創業者))にお願いしています。
11月末にはなりますが、こけら落とし直後の長崎出島メッセは長崎駅直結でアクセスが最高です。是非長崎にお運び頂き、世界遺産の街を楽しんでください。
第13回日本Acute Care Surgery 学会学術集会
副会長 田﨑 修
(長崎大学病院 高度救命救急センター)
この度、江口会長の下で副会長を務めさせて頂くことになりました。どうぞよろしくお願い申し上げます。Acute care surgeryの分野はまだ始まったばかりですが、その重要性は以前から認識されていたところであり、今後も更なる発展が期待されます。これまでは興味ある外科医のみが個人的に関わってきた施設も少なくないと思いますが、働き方改革を行う上でも、今後はAcute Care Surgeryに対する診療体制が確立されていくことが重要と考えます。一方で、施設によって最もうまく機能する「態勢」は異なります。また、短時間で適切な医療を届けるためには、一部署あるいは医師のみではなく多くの部署や職種がチームとして機能することが不可欠です。
我々は、2010年の救命救急センター開設以来、各科、各部署との協力体制を確立することにより病院全体が「救命救急センター」として機能することを目指してきました。本学術集会で江口会長が掲げられた「碗チーム ONE TEAM」はまさしく我々が目標とする姿であります。本学術集会では、多くの施設からそれぞれの「最強チーム」、「ONE TEAM」を紹介して頂き、各施設の進むべき方向を探求する機会にして頂ければ幸いに存じます。