日本泌尿器腫瘍学会第12回学術集会

会長挨拶

日本泌尿器腫瘍学会第12回学術集会
会長 西山 博之
筑波大学医学医療系臨床医学域 腎泌尿器外科学
教授

会長:西山博之

この度、2026年10月24日(土)・25日(日)に、デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)を会場として、第12回日本泌尿器腫瘍学会を開催する運びとなりました。例年通り、第64回日本癌治療学会学術集会(神戸)の最終日から2日間の開催となります。本学会を筑波大学で開催させていただくことを大変光栄に存じます。

本学会は、泌尿器悪性腫瘍の診療が高度化・複雑化する中で、多職種によるチーム医療の必要性が高まり、泌尿器科医、腫瘍内科医、放射線治療医、病理医、さらにはコメディカルスタッフを含む幅広い専門分野の医療者による横断的な専門学会として設立されました。これまでに泌尿器悪性腫瘍における基礎研究から臨床応用、さらには診療現場における最先端の治療までを包括的に議論する場として、我が国の泌尿器腫瘍学の発展に貢献してきたと実感しております。

今回の学会のテーマは、「Design the Future ~泌尿器腫瘍学の未来を創る~」とさせていただきました。泌尿器腫瘍学を取り巻く環境は、分子標的治療や免疫療法の進歩と抗体薬物複合体の登場、さらにはゲノム医療やAI技術の医療への応用などにより大きな変革期を迎えております。こうした新たな潮流をいかに診療に取り入れ、いかに患者に最適化した医療を実現していくか、まさに今、“未来を創る”ための知恵と行動が求められており、本学会のテーマに選定させていただきました。

第12回を迎えます今回の学会では、基礎研究から臨床試験、実臨床での課題解決に至るまで、幅広い観点から議論を深めるプログラムを準備いたしました。シンポジウム、特別講演、若手研究者による発表を通じて、世代や専門領域を超えた活発な交流の場となり、新たな発想と協働が生まれることを期待しております。また、前回に引き続きEAUOS(East-Asia Urological Oncology Society)合同セッションを設けております。アジアのエキスパートをお招きする予定ですので、ぜひ国際的な交流を深めていただければと存じます。

今回使用する会場は、神戸・三宮の海側にある旧生糸検査所を改修した「デザイン都市・神戸」の拠点施設であります。ゴシックを基調とした趣きある建物であり、創造性に満ちた空間となっております。このクリエイティブな環境の中で、皆様とともに「Design the Future ~泌尿器腫瘍学の未来を創る~」を実現できることを大変嬉しく思っております。多くの皆様のご参加を教室員一同、心よりお待ち申し上げます。

(2025年10月)

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