会長のご挨拶

第117回日本循環器学会中国地方会の開催にあたって

第117回日本循環器学会中国地方会会長 小田 強

 この度、昨今のCOVID-19の流行拡大を受けて、参加者の皆様の安全確保のために、「第117回日本循環器学会中国地方会」 を当初予定の松江市のくにびきメッセでの集合型から、完全Web配信形式へ変更して開催させていただくことになりました。(12月5日(土)~6日(日)に一部プログラムのライブ配信、及び約1ヶ月間のオンデマンド配信)
 2020年初頭より新型コロナ感染症のパンデミックは社会・経済に甚大なる影響を与えています。感染拡大が続く中、診療、教育あるいは研究に大変な苦労をされている皆様方のご心労をお察しします。本学会は、中国地方で循環器疾患の診療に携わる内科系・外科系の医療関係者が一同に会し、循環器疾患に関する基礎・臨床研究や症例報告などを発表し議論する場ですが、一方、研修医さらには学生らによる発表を通じて若い才能を育むこと、また若手が循環器診療に興味をもって、この領域で活躍することに繋がる場となることも本学会の重要な役割となっております。さらに、成果の発表や議論を通じて、中国地方の循環器疾患の治療と予防に向けて有意義な学術集会になることを祈念しています。
 今回のプログラムは、一般演題の他、若手研究者奨励賞(YIA)、研修医奨励賞、ダイバーシティ推進委員会特別企画、禁煙推進委員会セッション等の開催を予定しています。特別企画としては「多職種チームによる心不全診療の最前線」と題して、増加している心不全に対するチーム医療の重要性を議論いたします。教育セッションに関しては、滋賀医科大学より内科系は循環器内科の中川義久教授、外科系は心臓血管外科の鈴木友彰教授を講師として、循環器病学に関する最新の話題をご講演いただきます。さらに、岡山大学の伊藤浩教授の御発案により、地方会の活性化、循環器科志望者の増加や若手循環器医の育成を目的とした研修医教育セミナーを開催いたします。
 地方会初のWeb開催で、何かと不行き届きもあるかもしれませんが、皆様方におかれましては、本会の開催趣旨をご理解いただき、ご支援・ご協力をお願い申し上げます。

第117回日本循環器学会中国地方会
会長 小田 強
島根県立中央病院 医療局長・循環器科